帰ってきたんで続き

まず、価格の問題から。布切れを鋏と糸と針で編集したものがあの値段になるのはなんででしょう?服の原価は定価の3割前後のものも有り他の種類の財に比べて低い、なんてのは良く耳にする話ですし。基本的には次の答えで十分なはずです。
大量生産しないから
所謂ブランド物の服は同じデザインを大量に作るということはしません。同じ種類のをいっぱい作ったほうが安くなるのは、限界費用逓減とか小難しい単語を使わなくてもユニクロの例で周知の通りです。例えば同じ10万円のデザイナー料金を払ったとして(宣伝費用などの準固定費用なら何でも可)、10着しか作らなければ1着の価格は1万+α円となりますが、1万着作れば10+α円でもどうにかなります、すっごい暴論ですが。αは材料費なり加工費なり流通費用なり適当で。
そこらで千円で売ってそうなTシャツに、ブランドのロゴを入れただけで価格が10倍になったりするのが馬鹿らしいと思う人は少ないんでしょうか?一般的には同程度の機能を持つ二つの財があったら、安い方が売れて高い方は売れません。ブランドのロゴ入りTシャツを買う人は、他人とは違う服というものにどれだけの価値を見出してるんでしょうか?
着飾ることの意義について、明日書きたいと思います。