空の境界5章

新宿のテアトルタイムズスクエアで見てきた。この劇場は空いてる事が多く、勾配も急でスクリーンが見やすいとスレで評判だったので。最前列とスクリーンとの間に10M位の距離があり、さらにスクリーンの下にも10Mくらいの空間があるから、上映が始まるとスクリーンが闇に浮かび上がる感じで臨場感タップリでした。音響はよくわからなかったけど、密室感は強かった。椅子はちょっと座りづらいかな。
さて、スレ読み直して染められる前に本編の感想の箇条書き。

  • 前半の視点と場面飛びまくり+ループ多用は個人的にアリ。時系列はきっちり把握してる身なので、その映像からこの映像に飛ばすのかー、といった視覚と脳みそを刺激する映像を純粋に楽しめた。時系列無視してるのは『』の視点で物語が進行してるのかなと解釈しました。過去も現在も未来も全部知ってるということですし。
  • 式と巴の出会いのシーンは個人的にガッカリ。小川マンションの地下に関連付けてなのか、パイプから漏れたスモークが場面全体に満ちていて、お友達が片付けられて2人が向き合うまでの式の印象がぼやけ過ぎ。原作の、この少女がこんな奴らに汚されることなんてあり得るんだろうか?的な描写が好きだったので、どう映像化されるか期待してたんですが、残念ながら叶えられませんでした。
  • 殺陣に関しても今ひとつ物足りなかったというか、蛇足な部分が多かったかも。小川マンションの410号室後、人形さん達とのシーンでの着物の描写がイマイチ。切った張ったがらっきょの真髄では無いと思うけど、折角の着物が映える場面が少なかった気がする。
  • ラストの荒耶との対決での『』の表現や、自己暗示による肉体改造といった、らっきょ最大の魅力である厨2要素も活かし切れなかったかな。静と動のメリハリが欲しかった。息つく暇もないアクションを求めてるわけじゃないんで、落ちながら切りつけたりしないでいいです。
  • 110分と全章でも最長だからか、いくつか狙ったようなギャグシーンがあった。でも、一番吹くのを堪えたのはフライパンでのぼっこシーンです。免許合宿とか、ロケットペンシルとか、ハーゲンダッツもそうなんだろうけど、ハーゲンは太極図を意識させる演出もあったんでアレはアレでありかな。
  • 赤ザコさんは詠唱こそ無かったものの、素晴らしかったです。第九歌ってたのは、どーなんだw
  • 正方形のを十字で区切ってタイトル並べる演出が一切無かった気がする。シリーズモノとしては入れて欲しかった。パート分けを意識させる意味での、白黒太極図の演出は、長丁場だし全然ありだと思うけどね。
  • 最後、アーネンエルベの場面で流れてた、空の境界全体を通してのイメージソング的なアレはいいですね。式のデレはお約束。
  • 次章予告でのBGMが妖精っぽさに溢れてて素晴らしかった。絵の雰囲気も良かったし個人的に期待してます。

んー、こうやって書くと不満点のが目立つなー。小川ビルがどういう構造なのかをしっかり把握できたり、巴両親の過去話がボリューム増してあったのは良かったですけどね。やっぱ原作の小説媒体特有の表現まで、ベタベタな映像化を俺が望みすぎか。