牧野由依コンサート〜So Cool〜

1日遅れでレポもどき。例によって酷い文章&文体なのを先に謝罪。
7月に引き続きライブ強化月間。今月の1発目は初参加になる牧野由依のコンサート。ライブじゃなくてコンサートというのがピッタリだった会場は、こっちも初参加のキリスト品川教会のグローリア・チャペル。荘厳な雰囲気の漂う、無駄な飾りっ気のないハコでした。キャパは400くらいで、ステージ奥にあたる部分のコンクリート打ち晒しの大壁面と、その手前に立つ十字架がとても印象的。
舞台下手にギター、中央にグランドピアノ、上手の手前に1st,2ndヴァイオリンとヴィオラ、チェロの弦カルテット、上手奥にキーボードの構成。リズム隊は全部打ち込みだったけど、今の持ち歌の曲調を考えるとあれで正解ぽい。客層の9割近くが20〜30代の男性だったけれど、みんな静かに聴き入ってました。内容を考えると女性客が半分いたって不思議じゃないのだけど、同性ファンの獲得は一朝一夕でとはいかないんでしょうね。真綾はなんであんなに多いのか、今さらに疑問に思えてきた。

そして、今回のチケットは去年のマクロスFライブからお付き合いのあるY氏に譲ってもらったのだけれど、これが最前列センター寄りという超超超良席。自分のしょっぱいチケット運を考えると、一生涯で一番良席でライブ見た日になったと思う。Y氏には足向けて寝れません。マジ感謝です。
ヤフオクでライブの最前列に何万とか何十万とか出してる人を、半分バカにしながら笑って見てられたのも昨日まで。今なら、可処分所得が腐るほどあるならだけど、本当に好きな人のライブならつぎ込むのもアリに思えている恐怖。わずか3mの近距離で、表情や仕草やらをハッキリ見ながら聴くライブは別モノでした。曲調に合わせて細やかに表情を変えていたり、ピアノを弾きながらもキーボや1stVnの人とアイコンタクトを取ってタイミング合わせたり、アンコールラスト曲で微かに涙ぐんでたりとか、そういう視覚から得る情感がここまで大きいとは…
と、ここまで書いて、例えば沖井さんのメガネを前にしても同じなのかなと考えて少し冷静になった。あんま容姿にときめいたりする方ではないつもりだけど、女性アーティストってことでバイアス入ってたかも。あとカメラマンの兄ちゃんとか、シャッター音とか、撮影用カメラに映りたくないとか、最前列ならではのマイナス点もあるにはある。贅沢言えば罰が当たりそうなのでここまでで。
肝心の内容の方は、曲別にコメント加えたりするほどの知識がまだないのでセトリとかは省略。スピーカーの位置の関係で音響的なベストポジションよりは前の方に居たので、最初のうちは後頭部で音楽聴いてる気分でした。
CDで聴いてる時から魅力的だなと思ってて、生で聴いても変わらずに素晴らしかったのは歌声の多様性と表現力。フォルセットと地声の使い分けが割と聴き取り易いんだけど、メロディの中で目まぐるしく行き来しても音程がぶれないし、同じフォルセットでも甘く囁くように歌う部分や、楽器的な使い方をする部分があったり、基本的に優しく切なく響く地声の中にも、力強さを滲ませたりと、声の出し方を高いレベルでコントロールできている。
曲のイメージやメロディに合わせての意識的な声の使い分けは、色々な楽器を持ち替えて演奏してるみたいだった。アムリタがそういう意味だとデビュー曲にもかかわらず牧野由依の真骨頂だと思ってる。CD版のアレンジが個人的にアレなのもあって、昨日のライブで一番心動かされた曲だった。
毎度恒例らしいクラシックコーナーは流石音大ピアノ科卒。白鳥もカノンも伴奏に徹していたのが印象的。お客は誰も知らないような小難しいピアノソロ曲を弾き倒す選択肢もあったろうに。MCや衣装とかも23歳らしくて良かったんじゃないかと。とりあえず12月にある次のコンサートも行ってみよう。短答が近かったかもしれないけど、そんなの知ったこっちゃない。
ラストは箇条書き感想ちょろっと加えて終わり。

  • 相変わらずお尻が痛くなった。ライブ用マイ座布団をどっかで買おうか…
  • ARIA関連の曲で青や水色、緑のライティングになったのが曲のイメージ膨らませてた。原作未読未視聴だけど。
  • 物販でCD関連を取り扱ってない(取り扱えない?)のが勿体無い
  • 弾き語り時のマイクと唇の間の微かな隙間のネーミング募集。ある意味で絶対領域
  • ギターがここまで裏に徹するコンサートも久しぶりだった。いぶし銀の仕事ぶり
  • 立ちながらチェロを弾いてた様もだけど、支える棒の構造が気になった。ストンと落ちそうでハラハラ
  • 今さらにチェーンとチャーム買ってもよかったなとか微妙に後悔