空の境界、第七章

ということで、テアトル新宿でらっきょの第七章を見てきました。試写会に行ってから20ヶ月も経ってるんですね。各章の中身にも概ね満足しているし、無事に7章とも上映されてホッとしています。でも、『空の境界』が終わるまでは完結じゃないと思うので、どういう形での公開かは判らないけど、ufotableの人はラストまで頑張ってください。
中身の方は2時間の尺を確保しただけあって、原作にかなり忠実でした。スレに書かれた感想の満足度が高いのも納得です。パッと思いつく大きな変更点といえば、ヤクの売人さん関係と式が事故る直前の竹林での追いかけっこくらいですね。ヤクは何かとタイムリーなネタだったんで、公開がもっと遅かったら追加で変更が入ってたかも知れません。竹林の部分は、原作だと逃げながらも待ってくれる幹也と追いついても殺せない式だけど、逃げる式と追いかける幹也に変わってました。映像だけで表現することを考えて、判り易さを重視したんですかね。
七章ゲストキャラの白純先輩に関しては素晴らしい仕事だったと思います。保志さんの演技も良かったし、ビジュアル面も唾液の量以外はイメージ通りでした。1回目の戦闘シーンなんて、文章で読みながら頭に想い描いてたものが、そのままスクリーンに投射されてたんじゃないかと錯覚した程に良かったです。個人的に五章の戦闘シーンの描写がしっくり来てなかったんで、少し不安に思ってたんですが、良い意味で裏切ってくれました。強いてケチをつけるなら、ラスト付近で式をすれ違いざまに切りつけるシーンが描写として弱かったかなという程度です。でも、その直前の幹也の酷い目になるシーンとか、竹林での事故とかが余りに生々しくて迫力ありすぎたから、あれくらいの方がバランスが取れてるのかもしれません。
特に印象に残ってるシーンは、『君が光に変えて行く』のピアノアレンジをBGMにした式の回想シーンと、ラストの桜並木を歩いてくシーンの2つですね。作品全体の色調が暗いうえに、七章は夜中の裏路地やら倉庫やらが場面として多かったので、緑を基調とした明るい色彩の2つの場面が特に際立っていたと思います。背景の書き込みも凄かったし、いつかBDのBOXとか出たら揃えようかな。
そもそも空の境界を劇場まで見に行こかうと思ったきっかけは真綾なわけですが、自分の声のチャンネルは1か1.5くらいしか無い、と自虐した過去もあれど、らっきょでは相当頑張っていたと思います。今の式、高校時代の式と織、小さい頃の式、『』の最低でも5つは演じ分ける必要があったわけで、『』はまだ聞けてないけれど、それ以外に関しては及第点あげていいと思いました、信者補正抜きにしても。
いつかオールナイトで全章一気に上映とかあったら、たっぷり睡眠とって気合入れて見にいきたいですね。らっきょ関係者の皆さん、素敵な作品を有難うございました。