坂本真綾FCライブin 仙台

今年の1月にあった『かぜよみ』ツアーで名阪一緒に旅したYと、今回もどこか1箇所くらい遠征兼ねて旅をしようということになり、自分が今まで訪れたことが無いという我侭も言って、旅費が比較的に安く、しかもネタバレの心配もないツアー初日となる仙台に参加してきました。旅行の方は別のエントリーに分けるとして、ここではFCイベントの内容のレポに専念したいと思います。
月末のラスト福岡まではセトリ等のネタバレを見たくない人も居ると思うので、以下は続きを読む記法で。というか、これから参加する人は見るな!サプライズ要素減って楽しめなくなるぞ!
先に総論めいたこと書いちゃうと、ほとんど不満のない、終始ほっぺが緩みっぱなしの幸せな2時間でした。会場のzepp仙台は仙台駅東口から徒歩1分との案内だったけど、実際は仙台駅の駅ビル1Fに埋まっている感じで、最寄り駅からのアクセスは今まで行ったライブハウスの中でも抜群に良かったです。2Fは締めきっていて、10分前に自分の席に着いたときは、1Fの450席の9割くらいが埋まってたかな。
舞台は下手からキーボード、パーカッション、チェロ、ギターの構成で、去年のFCイベントと同じ人達。どのパートの音も聞き取りやすく、PAに関しては自分は好印象でした。下手の中央ちょい後ろ辺りから見てましたが、同じ列のお客が全員女性、周囲8席のうち7席女性で1つ空席とやたら女性率が高かったです。地方だと男性比率のが高いかと思っていたんでちょっと意外。
今回も事前にYとセトリ予想をしていたんで、その結果も踏まえつつのセトリ紹介。
01 SONIC BOOM

イントロやBメロのストリングスが綺麗なので、スレにバンドの構成が載った時から聴けたら嬉しいなと思っていました。事前予想として12曲挙げたうちのポケ空、カザミドリに続いて3つ目に書いたもの。でも、1曲目に来るとは思わなかった。ミュージシャンに続いて真綾がステージ横から出てきたときも、拍手や歓声なしに静かに見守ってた仙台のお客さんが印象的。全編を通して言えることだけど、立ってにしろ座りながらにしろ舞台の中央から殆ど動かず、歌うことに集中していたので、声の出方とか音程の取り方とかは相当良い具合でした。ここらへん絡みはラストでもっかい触れる予定。

02 ストロボの空

今回のライブツアーは事前にFC会員に、『最も思い入れのある坂本真綾の曲とそのエピソード』というテーマでライブで聴きたい曲のはがきアンケートを取っていました。自分は筆不精なんで出さなかったけど、Lucyから書くならこの曲かなと思って予想リストに入れてたらなんとビンゴ。
確か、最初のタナボタライブを経験して書かれた詩で、いざやれば楽しいんだけれど、漠然と怖かったというライブに対する真綾の長い間のジレンマを考えると感慨深い内容。『長くて狭いトンネルを抜けてすぐの眩しさに似ているよ』という歌詞とタイトルの『ストロボの空』という言葉の使い方に未だに感心したりしてます。主に徹夜明けで街に出たときとかね…
CD発売当時とは少し違った声の出し方だけれども、サビやCメロの高音も今ではライブで普通に出せるんだよね。

03 Remedy

なんと冒頭から3曲連続的中。『かぜよみ』から引っ張ってくるなら、歌ったことの少ないこれかなと。普通の日常を積み重ねる大切さを歌っているので、エピソードも書きやすいってのは嫌な大人の思考。とはいえ、エピソードに絡めて話をした曲は思ったよりも少なかったかも。かぜよみツアーよりも声が出てたと思う。

04 孤独

流石にこれは予想無理。でも予想してない曲が来たら嬉しいのだから、どっちに転んでも幸せという贅沢。『DIVE』に漂う陰鬱さを『月曜の朝』が淡々と歌うならば、『孤独』は叩きつけるように歌っているのだけれど、その最たる部分のサビのメロディも当時と比べれば難なく歌いこなせているので、逆にメッセージ性は弱まってるかもしれない。ラストのアコースティックギターの魅せ場もきっちり演奏してました。

05 蒼のエーテル

ギター、チェロ、パーカスの人が一度退きピアノだけをバックに。アルバムでは菅野さんとの2人だけの空気感を大事にしてたのか、少し暗い印象も抱かせるような伴奏に合わせて囁くような歌い方をしていたけど、ライブではまめぐが歌っていたのに近いイメージの、素直で真っ直ぐな明るい歌い方をしてたのが面白かった。当然予想リスト外。

06 NO FEAR / あいすること(弾き語り) 

ピアノの人も退いて文字通り独り舞台。となればお約束の弾き語りタイム。去年の春のFCイベントから換算すれば結構な回数を人前で演奏してるので、流石に慣れたものと思いきや、ラスサビ前の転調で完全に固まる真綾サン。動画に残した東京国際フォーラムや親友の結婚式では失敗しない辺りが大物だよね。会場から色んな応援や声援が飛んでいたけど、失敗してアワアワする姿を見れたんで、やっぱりどっちに転んでも幸せ(ry

07 カザミドリ(弾き語り)

ちなみに弾き語りはカザミドリ1曲だけの予想でした。人前での演奏は2度目にもかかわらず、ラスサビの入りの歌詞を間違えて直ぐ歌いなおした以外はほぼノーミス。こっちの方を重点的に練習してたのかな。1ヶ月のヨーロッパ旅行の間も何度も歌詞が頭をよぎったそうで、一生歌い続けることになるだろうと喋っていました。

08 約束はいらない

バンドの皆さんも復帰して、これも真綾が一生歌い続けるであろうデビュー曲。歌手生活15年を目前にして、本人名義の歌は軽く100を超えて、セトリ予想対決なんて遊びが成り立つくらい持ち歌が多いわけだけど、今回届いたはがきの中で一番リクエスト数が多かったのが、『約束はいらない』だったそう。自分はハチポチくらいからのファンなんで、デビュー時からのファンという人を見かけると実は少し嫉妬してしまう。
曲の方はラスサビ前でパーカッション無双かと期待してたら、キーボードの宇戸さんがどこからか笛を取り出して凄く澄んだ音色を響かせて、民族音楽的なフレーズを演奏したのに釘付けになってしまいました。やっぱプロのミュージシャンはこういうことをサラッと出来るから凄い。

09 DIVE

まさかまさかのDIVE。舞台の一番奥で回転する球体の光源が客席を照らし出して、曲のイメージを膨らましていた。こういうノンタイアップだけどアルバムに入ってる良曲を聴けるのが、FCイベントの何よりの楽しみだと思う。真綾の声で好きな高さをいっぱい使ってる曲なんで、ずっと歌声に聴き惚れてました。

10 若葉

こっちは逆にリクエストが比較的少なかった中からの選曲。歌詞のまんまで大学時代の思い出を元に書いた詩だったけど、それが自分の手元から離れリスナーが受け取る時には、その1人1人の聴いてた時の状況に合わせて全く違うイメージを持つこともあるのが不思議だけれど嬉しいとのこと。
若葉を思わせる明るい緑の照明で、チェロの笠原さんのコーラスも入れての若葉も、やっぱりCDの頃から感じてる1,2コーラス目のサビの不思議な違和感が拭えないのはなんでだろ?Cメロ後のシンプルな部分は凄く好きなんだけどな。

11 Get No Satisfaction!

Yと1曲目は何だろうという話をしてた時に、半分くらい冗談で『ジャッジャ ジャッジャ ジャッジャ ジャッジャ』ていうギター音からGNSあるんじゃないとか話してて、「アコースティック編成だし無いだろーw」とか言ってたら有りました。本当にゴメンナサイ……
アコースティックでも全然アリでした。直前のMCで、FCイベントを積み重ねることでライブの楽しさが少しずつ分って来たと感謝を伝えた真綾に会場も手拍子で応えた形となったんじゃないかな。

Encore
01 風待ちジェット

1曲目として予想してたらアンコールの1曲目だった。折角かぜよみツアーで振り付け練習したんだから、あのままお蔵入りにする手は無いだろうなと。2コーラス目の後のロボットダンスは残念ながらカットされてたけどw CDではコーラスになってる『ロンリー』『ひとり』『メモリー』『つまり』の部分をキーボードでチョロっと弾いていたのが、アットホームな雰囲気を醸し出してて凄く好きだった。でも手拍子は要らない派閥

02 ポケットを空にして

お約束はいいもんだ。でも仙台のファンは大人しい&真綾もあんま煽らなかったんで、終始座ったままの手拍子と『ラララー』の部分だけ歌うって人が多かったかな。

ということでセトリを振り返ってみました。例によって、曲そのものの感想よりも、その周辺の雑多な情報が多い仕様でした、ゴメンナサイ。
MCに関しては、歌手生活と同じくらい長く続いてるラジオで鍛えられてるんで、安心して聴いていられます。というより、自分の感情を相手に届けるための言葉の選び方とかが上手いです。盛り上げるために煽ったりとかは、今も得意ではないかもしれないけど、この場に居れて良かったという気持ちにさせるMCは歌声と並んで稀有な才能かと思ってます。
で、新曲のお披露目が解禁日の都合で無理だった代わりに発表となったのが、三十路記念の3月31日の単独武道館公演なわけです。個人的には15周年をスタッフサイドが匂わせた辺りで想像はしてました。でも実際に本人が目の前で、重大発表がありますと秘密めかされると「すわ三十路婚か!!」とか思わなかったわけでもありませんし、思わずついったーに津田った位には興奮してました。
今の率直な気持ちとしては喜び9割と、不安1割くらいです。冒頭で軽く触れたとおり、今回のFCイベントの内容には100%近い満足を得ました。その最大の理由は、小さいハコでアコースティック編成だったお陰で真綾の歌声を心行くまで楽しめたからだと思っています。武道館も去年のマクロスやらperfumeやらで好きになったハコではあるけれど、やっぱりお祭り用会場なんで音の点からは今回ほどの充足は味わえないでしょう。広いステージを走り回って観客にアピールしながら歌うのは真綾の得意な分野でもないし、かといって武道館で2時間強をまったり演目にするとは考えられないですしね。セトリの内容を前回のかぜよみツアーからどこまで弄れるかというのにも、ちょっと疑問が湧かないでもないし。
でも、IDS会員もそうでない人も、真綾が好きな人がみんな一箇所に集まってお祝いをするっていうのは素敵なことだと思います。何が起ころうとも行く覚悟です。どうせ映像化もされるだろうけどね。菅野さんピアノで来たりしないかなぁ。
段々と内容がグダグダになってきたんで、とりあえずここで終わっておきます。読んでくれた人、お疲れ様&ありがとさん。