帝国劇場100周年記念公演 レ・ミゼラブル

ミュージカルとしては真綾エポの楽日以来、1年半ぶりにレミゼに触れてきたのでレポもどき。

いつもの

TLにレミゼ見に行ったって人がチラホラいて、久々にレミコンじゃないレミゼも見たいなーというのと、次回公演からは演出が大幅に変わり、盆が無くなるという話を聞いていたので、見納めしておこうと公式でスケジュールをチェックしてみた。そしたら、今週の12日が楽日で、それに向けて毎日スペシャルキャスト公演がある感じだったので、予てから拝見したかった島田歌穂さんのエポニーヌ回にターゲットを絞ってみた。
と、そこまでは良かったものの前売り券はとっくに完売。当日券もかなり早い時間から並ばないと取れないらしいとの噂を小耳に挟む。大楽とその前日は抽選販売だけれど、勝ち抜けるようなラックは持ってないので、根性でなんとかなる早朝並びを実行することに。もう1個の手段のオクは、真綾の楽日で1.5倍出したのだけで経験としては十分。
この日は明け方に1時間しか寝ないで家を出て、7時前後に帝国劇場に到着。その段階で既に40人くらいの待機列が出来ていた。9時30分には100人を超える人が列を作ってたけれど、65人目より後ろは係員がチケットが回らない可能性が高いことを説明して解散。実際には50枚ちょいだったらしいので、割とギリギリ買えたのかも。1Fは1福沢だったので、2Fの最後列の上手寄り補助席を購入。でも、そこで浮いたはずの6,000は2003年度キャストのCDへと化けてしまったのでした。嗚呼…
一時帰宅して開演20分前に帝国劇場に戻ると、そこは女子高生の花園、若しくは動物園。1Fの後ろ半分くらいと、2Fの前から5列くらいが全部学生の団体さんだったので姦しい姦しい。でも、将来のレミオタはあーいう所から生まれるのでしょうね。種まきって重要だ。

本編

感想は箇条書きスタイルで。どうでもいい内容多いかも

  • オケにいい感じの迫力があった。前2回はもっと安っぽい印象を受けたのだけれどね。でも、ジャベの自殺のシーンでの銅鑼みたいなのは、ちょっとどうかと思った。ここらのアレンジや楽器編成はカンパニーによって違うのかなぁ
  • 鹿賀ジャベールは最初の『囚人の歌』での節回しが特徴的だったので、癖が強いかなーと身構えたのだけれど、進むにつれて気にならなくなった。理由が彼我のどっちにあるかは分らない。でも、レミゼという作品を理解するうえで、バルジャベ両方やってるってのは凄い経験なのだろな。
  • 先月の朗読劇以来のべっしー。年齢や体型は自分のイメージするバルに一番近いし、全体的に見れば満足のいく歌や演技なのだけれど、時たまに鼻につく節回しやピッチ上げがあった。
  • 一番の目的でもあった島田エポは素晴らしいとしか言いようがない。現行演出が終わる前に生で見れて良かった。初演から25年経って、47歳でもあれだけエポなのだから、昔がどうだったのか気になってしまう。『乞食たち』でガブをあしらう挙動だけで、これだって思ってしまった。圧巻なのは『オンマイオウン』でこの日のソロナンバーで男女通して一番声量を感じた。当たり役・はまり役ってこういうのを言うんだろなー
  • 岩崎さんのフォンテも凄みがあってゾクゾク来る感じ。フォンテはやっぱり演じる人の年の功という部分がある気がする。声が擦れたとしても、そこに苦労が伺えるとか想像できるし。フォンテとエポとコゼは、声質や声の出し方が演じる上でのポイントになってる部分がかなりある気がする。
  • 個別コメントはしないけれど学生もみな安定していて、安心して見てられるレミゼだった気がする。何か上から目線だけれど。
  • アンサンブルが迫力あって『一日の終わりに』とか『乞食たち』とか『エピローグ』とかを心行くまで楽しめた。座ってる場所の問題は大きいのかも知れない。
  • スローモーションを使ってる場面が少なくとも3つあって、馬車のところは馬車の速度を相対的に速く見せるという演出効果なのだろうけれど、残りの2箇所がよく分からない。2幕の最初とバリケードの崩落時。後者は長い時間を逆に短縮してるからか。後は単純に高速でバリケードから落ちたら怪我をするからか。
  • 日本語のメロディへの当て難さはもう慣れたからいいのだけれど、細かいガヤの演技・台詞が聴き取れるのはメリットだなーと思った。
  • 盆さん、長いことお疲れ様でした!

新演出になったら、また上から俯瞰したり、1Fの前方で表情を確認しながら見たりしたい。真綾がフォンテになっても大丈夫なように、生計立てないとね……。なったら多分毎回ボロボロ泣いてしまいそう。この日もエピローグは危なかったし。ということで、楽しいレミゼ観劇でした。