行列

第16回、今回のテーマは『行列』
お題は @take_1row より頂きました、ありがとう
高等数学の行列でなく、並ぶ方の行列のお話です。ハガレンの舞台挨拶チケット発売がもう直ぐに迫ってきてるので、ちょうどいいやと書いてみる。
まず個人的な体験から書くとしよう。性格的にそこまで行列に並ぶのが好きではないので、(というか並ぶのや待たされるのが好きという人のが希少種だろうが)人生の長さの割にそこまで行列を形成した経験は無い。印象に強く残ってるのはせいぜい3,4つだ。
1つ目は坂本真綾のタナボタ1の時だから、既に10年以上も昔のこと。どの程度の競争率なのかも知らず、そもそもライブイベントというものに参加したことも無かったので、今は無くなってる秋葉原ヤマギワソフト1Fにあったチケットぴあに、当日の午前7時くらいに着いた気がする。確かその日はB'zと被ってたかで、既に自分の前には10人以上が並んでいた。
手持ち無沙汰でやることもなく、炎天下の路上で時間が過ぎ去るのを待っていた。チケット発売の午前10時になる少し前に、効率よく列を消化するために並んでる人にどのチケットを何枚購入するかを書く紙が配られ、前の人も坂本真綾と書いてるのを歯がゆい思いで眺めていた。
そしてついに午前10時になり販売がスタート。数分経ったところで『坂本真綾完売しましたー』とのスタッフの天の声が流れた。現実はこんなもんである。自分の前に並んでいた人も、半数くらいが同じ目当てだったらしく、肩を落としながら列を離れていった。なんとも苦い経験だが、結局自分はライブの当日はイタリアを旅していた。ハチポチを遠くローマで聴きながら、今頃ライブなんだろなーとか想いを馳せたりしてた。
思ったより長くなってしまったので、その他のケースの懐古は控えよう。コミケの行列もかなりのものだが、あっちは友人と一緒なことが多くてそこまで苦行ではない。お祭りみたいなもんで、並ぶのもイベントのうちだし。ごめん、嘘、辛い、熱い、暑い、あつい。


自分の場合、行列並ぶのは専らイベントのチケットで飲食店は稀である。行列のできるラーメン屋とか、とかく日本人は行列が大好きということになっていて、国民性と絡めながら語られることも珍しくない。一方でバカらしいと蔑む声も聴こえるが、並ぶだけの時間と体力があるのなら悪い手ではないかなという気もする。行列はその店の評価を客観的に測る手段であるとも言えなくもないし、それだけの知名度があれば話の種にもしやすいだろうし。
ただ、行列に並んだことでその後の判断にバイアスがかかってしまうのなら、それはよろしくないと思う。3時間並んだのに美味しくなかったというのなら、並んだ自分が馬鹿だったか、美味しくなかったなんて無かった、の2択になってしまいがち。それはそれで人間らしいと言えなくもないけれど。こんなとこで終わりかな。
SWfTAの記録29:41