東日本大震災復興祭2011@代々木第二体育館

参加したので軽くメモ。規模の割に発表から当日まで間がなくて、主催の最速先行にダメ元で応募したら当選したので、@fluorsparを誘っていってきた。
ライブやコンサートに頻繁に参加するようになって2,3年経つけれど、殆どがとても好きなアーティストのワンマンイベントだったので、こういうフェスティバル形式の参加には不安があった。特に観客がサイリュームとか振って盛り上がるタイプのは苦手な性分なので、周囲に熱狂的な人が居たら困るなーと思ってたけれど、結論から言えば楽しかった。

いつもの

今年はNHKホールに渋谷公会堂に渋谷AXにと、あの一帯のハコを利用することが多かったのだけれど、会場の代々木第二体育館は生まれて初めてだった。周囲に贅沢に土地があって流石国立といった感じ。チケットもがれる入り口から進めば直ぐに体育館の全体が見渡すことができ、分厚い防音扉で仕切られたコンサートホールとは違って新鮮だった。
自分の座席はステージ真正面のスタンド中腹くらい。眼下にアリーナが見渡せ、ステージもそれなりの距離で見れる悪くない席だった。ただ、天井がやや近くて、それによって音に影響が出たかもしれない。お客さんは9割男性で、スフィアTシャツをはじめ、普段は余りお目にかからない法被姿の人もチラホラ居たけれど、周囲には迷惑だと感じるような酷い人は居なかった。
なお、バンドはステージ下手からギター、キーボード、ドラム、ベース、ギターの5ピース構成。上手後方にマニピュレーター用のスペースも用意されてて、全体的に原音に忠実だったかも。

本編

セトリごとに言及するのは無理なので、出演順に軽くコメントを挟む程度。セトリは各自がどっかで掘ってください。
1/米倉千尋

ベテランの有名曲を頭に配置する安定感。ご本人の歌唱も安定してた。『will』がドリカンで長期ランクインしてた頃から知ってた方なので、漸く生歌を聴けたので少し感動。2曲目のアザゼルさんの『パンデミック』がベースが暴れてて楽しかった。

2/飛蘭

お名前は読めるが楽曲は殆ど知らない人だったけれど、逆にセトリに対して変な感情を持たないで済んだので、歌が上手な人だなーと普通に楽しんでいた。Tシャツにロングスカートだったけれど、かなり派手に動いてらして、衣装とのギャップが面白かった。和田さんぽい人が最前中央で動き回ってて、初めて見れたので少し感動。

3/椎名へきる

いきなり自虐トークから始まる椎名さん。『face to face』辺りしかちゃんとは聴いてないのだけれど、当時のロック寄り路線から、アイドル路線の衣装に変わってて、白のミニスカートで踊り倒してたのが、ドリカンとかDEEPER1部とかを聴いてた身からすると、何か凄く感慨深かった。地声は少し年月を感じさせたけれど、歌声はあの特徴的な感じでひたすら懐かしかった。この日で一番印象に残ってるかもしれない。良くも悪くも37には見えない。

4/宮野真守

白一点、という表現があったかは忘れたが、男性ばっかりの会場でもかなり盛り上がって声援を受けていた。多分に人徳なのだろう。身長もあってステージ映えするし、アッパーな曲は性別問わず盛り上がりそう。ラップはまぁ置いておくとしても、手を左右に振るあれは男性声優さんに多いのかしら。

5/妖精帝國

今回の参加者8組中、元から好きだった3組のうちの1つ。スフィアもそこそこ予習できてたので、奇しくも後半に守備範囲内の4つが固まってしまった。バンドメンバーが引っ込んだので休憩かと思いきや、『霊喰い』のイントロが流れ始めて歓声が上がってた。ちゃんと4人とも参加だった。とりあえず何はともあれテンポが速かった。『Baptize』も『空想メソロギヰ』もCDより1.1倍は早かったかもしれない。ゆい様のMCもかなりイベント寄りだったのでニヤニヤ

6/牧野由依

もう一人の『ゆい様』はここまでのアーティストが全員3曲ずつなのに何故か2曲で終わりで、とても納得のいかない感じ。後ろ3組が全部ソニー系列だし、この日のこの会場に関しては相応の負担をして音頭も取ったのだろうけれどこれは頂けない。とはいえ楽曲的に手持ちが少し不向きというのは否めない。ここらは最後に少し。細かいとこは再来月ワンマンあるしいいや。

7/kalafina

Magia』のイントロが鳴る中で中ボス登場。イベント趣旨的に回避するかとも思ったけれど、そんな事もなかった。そのままアッパー系統を2つ続けて明るく『光の旋律』で締め。やっぱりFBMとの差が気になったりする。あんまり普段は意識しないけれど、やっぱり彼らの演奏に嵌っているらしい。細かいとこは来月ワンマンあるし(ry

8/スフィア

ラスボスさん。観客の過半数はこの人たちが目当てだったと思う。声援とコールが凄まじい。楽曲が割と良い。とまっちゃん細い、あいなまさんも割と細い、あやひーMC上手、寿団地妻という感想。Bメロで4人の歌声が一切聴こえないくらい掛け声が五月蝿いのは流石に閉口。歌った4曲ともなんだかんだで聞き覚えあったので、割と調教はされている。何とも楽しい空間でした。自分が積極的に混ざりたいかは別としても。

という、全8組で25曲の3時間半弱というイベントだったけど、初めましての前半4組が思ってた以上に楽しく、詳しく知らない人のライブにもっと顔を出すべきなんじゃないかと考えたりする程に新鮮な経験が出来た。1アーティスト辺り3,4曲とMCちょこっとという構成のお陰で飽きなかったというのはあるかもしれない。あと、初見の人でも2コーラス目からはコールを入れられたり、分かりやすい合いの手があったりする曲を持っているというのは、フェス系のライブに出演するうえでは凄まじい利点なんだなと思った。
アニソンという括りでの8組で、音楽的にはそこまで共通性もないのだけれど、会場全体が熱気を持って迎え入れてたのはいいことだなーと思った。勿論、個別に感想を掘れば、誰それはイマイチだったとか、詰まらなかったとかあるのだろうけれど、全体としていい反応を返してたと思うし、自分も全てをひっくるめて良いイベントだったなと気持ちよく会場を後にすることが出来た。
参加者のチケット代だけじゃ赤字が出るとか、実しやかに囁かれる音楽イベントにおいて、来場者のチケット代を全て募金に回すという趣旨のアニソンイベントが開催し、満員の盛況で初日が終わったことは素晴らしいことだと思う。企画者・実行者・出演者・参加者に感謝を。