清浦夏実とOPEN CHACK's @日大芸術祭

秋の文化祭シーズンはアニメや声優界隈の人のイベントも各地で開かれるわけですが、この日はそれらと少し事情が違いまして、日芸映画科3年生の清浦夏実さんの、学生としてのパフォーマンスを見に行ってきました。軽く感想残します。

いつもの

会場は日芸の江古田キャンパスの小ホール。東京に四半世紀暮らしておいて、西部池袋線を意識して利用したのが生まれて初めてかも知れない。池袋から近いし、駅からキャンパスも近いし、モダンで綺麗な建物も羨ましいばかり。東館の6Fが小ホールだったけれど、5Fには映画科の為のネガ編集室とか、よその大学じゃまずお目に掛かれないものがあって、キャンパス内をうろうろしてるだけでも面白かった。
小ホールは横に12奥に15くらいの座席数で、傾斜も十分にあり天井も高く照明設備も整っていて、小規模ながら音響等をちゃんと考えて作られてるホールという佇まい。といっても、日本大学藝術学部にそんな頻繁に用事があるわけでもないし、あそこに足を踏み入れるのは最初で最後かも。
開演30分ほど前についたら先客が10人ほどいたので、前過ぎず後ろ過ぎずの見やすい席に着く。最終的には8割くらいは埋まっていた気がするし、小さいお子様連れや、ご年配の夫婦とかもいらっしゃって、とても学園祭っぽい客層だった。清浦さんを見に学外から来た人は多くても半分弱じゃないだろうか。

バンドメンバーは先月の秋めきトゥナイトにも遊びにきてて、終演後に表に居たところに何となく声をかけたので覚えてたギターの人とキーボードの人、それにベースとドラムの4ピース。奥がドラムで、真ん中に上手からギター、ベース、キーボード、手前に清浦さんという配置だった。
印象的なのはやっぱり先述の2名で、ギターの人はコーラス入れたり、頭振りながらギターを引き倒したり、かなり楽しそうに演奏をしてた。キーボードの人が4年生のバンマスで、スピッツの『楓』とかはキーボード一本で面白いアレンジだった。最初のうちはリズムを合わせるのもおっかなビックリと言う雰囲気だったのだけれど、全体としては学園祭のバンドとしてイメージしてたものよりかなり聴けたので、流石日芸ということで相手を褒めておいて自分の不見識を棚上げしようと思う。

本編

時間になって、パンツスタイル+ロングの長袖シャツの上に、小さいサイズの上着を羽織って、やや勇ましい井出達の清浦さんが登場。先にセトリを。

01.旅の途中
02.虹色ポケット
03.ホログラム
04.楓(スピッツのカバー)
05.アノネデモネ
06.風さがし
07.僕らの合言葉

今回で清浦さんのライブは5回目だったのだけれど、今までで一番バランスよく姿と声とを味わうことが出来た気がする。会場の音響はちょっと不思議な感じで、特にボーカルは1点のスピーカーから拡散するというよりも、最初から空間全体に放出されてるみたいな印象を受けた。にしても、それなりな頻度でライブ等に参加して毎度毎度PAがどうたらと書くのだから、もうちょっとしっかりした知識を付けるべきなんだろうな。
1学生としてのライブだと本人が言ってた通り、前回のラウンドとのライブよりも若々しさを感じた気がする。極端に言えば、音程を外さないことに気を使うよりも、全力で声を出そうとする姿勢とでも言えばいいんだろうか。そこまで広いステージでもないので、動きまわるといっても高が知れてるのに、顔を上気させ軽く汗ばむほどだった。あと、『虹色ポケット』のイントロのフルートでミスして、やっちゃったーって顔をしながら足元にフルートを置く清浦さんの表情がコミカルで可愛いかった。でも、フルートちゃんに頼る前に(ry
MCも割としっかりあって新曲の『ホログラム』に関してや、学生として何かを成し遂げたいと思ったことが今回のライブに繋がったことなど喋ってた。普段はあんまり意識しないのだけれど、やっぱりラジオでいつも喋ってるのもあって、話の組み立てや細かいリアクションの拾いとか上手なのだよね。ライブ終わった後に見た他の演目のMCの人と比較して、今更のように気づいたけれど。
「風さがし」のハミングによるコール&レスポンスは定着しそうだけれど、それならそれで一度どっかでLIVE音源なり映像を収録してリリースすると、新規の人も混じりやすいかなーと思ったり。まぁ、『ポケ空』とかと違って繰り返されるし、その場で覚えればいいのだけれどね。個人的にハミングの清浦さんの歌声がとても好きなので、繰り返し味わいたいだけかも。

その他

ライブが終わった後で同行者と学食でお茶をしていたら、清浦さんとOPEN CHACK'sの皆さんもやってきて、離れたテーブルで寛いでらした。自分にとってはステージの上でスポットライトを浴びてたり、公共のラジオでパーソナリティとして喋ってたり、綺麗なお姿でCDジャケットの中に納まっている人が清浦夏実だ。自分たちのテーブルから10m程の距離で、誰かに騒がれたり注目されたりすることもなく、淡々と学生生活を楽しんでる姿は、清浦さんなんだけれど清浦さんじゃない気がして何とも不思議な感覚だった。
日芸という空間がそもそも有名人に対する耐性が高そうだし、清浦さんの知名度は世間的にどうなんだという現実的な問題も確かにあるのだけれど、やっぱり踏み込みすぎない方が自分のスタンスには合ってるんだろうなーと思った一日でしたとさ。