Kalafina "After Eden" Special Live 2011

ということでライブから1週間以上過ぎてしまったけれど、軽くメモを残しておく。最近はガッツリとしたレポを残す時間もないし、今後は要点を絞って即日仕上げる形にするべきかなーとか悩んだり。

いつもの

そろそろ2桁参加も見えてくる気がするkalafinaのフルサイズライブ。会場はRed Moonのファイナル以来で、名前が変わったけれど旧JCBホール。前回と決定的に違うのは、アリーナレベルがオールスタンディングかつ、ステージ中央に花道と小さなセンターステージが出来ていたこと。340度くらいをファンに囲まれて歌うkalafinaというのは面白い光景だった。今回もクレーンカメラを始め撮影機材がばっちり入っていたので、来年にでもライブDVD/BDが発売になるだろう。
自分は1Fの上手寄りバルコニーから座って鑑賞。眼下のアリーナの盛り上がりを楽しみながらも、視界はメンバーをクリアに見渡せたので好みの環境だった。バンドメンバーはいつも通り。ただ、ステージのスモークが全体的に濃い目で、kalafinaの3人は見えるけれど、後列のバンドさんは怪しい場面もチラホラ。

本編

とりあえず拾いもののセトリを。

01.Eden
02.in your eyes
MC1
03.storia
04.neverending
05.ことのは
06.輝く空の静寂に
07.red moon
08.adore
MC2
09.九月
10.sandpiper
11.Magia
12.magnolia
13.destination unknown
MC3
14.love come down
15.fantasia
16.Kyrie
17.音楽
MC4
18.胸の行方
【enc】
19.oblivious
MC5
20.snow falling
21.symphonia

さて。今回はダラダラと脳味噌から思考が零れ落ちるようなレポートにしてみよう。先に全体を通しての感想を述べるとすると、前半がダレ気味で、後半の『magnolia』辺りから興が乗ってきた。先方が悪いわけでもないんだろうけれどな。


『Eden』は青い照明で、白いドレス地を下半身につけてたので、3人ともクリオネみたいだった。天上という雰囲気では、最後の『symphonia』の照明が素晴らしかった。最初の『Eden』もあの照明で見たかったと思うくらいに。ここらは映像媒体でじっくり補完したい。脱線ついでに『magnolia』の緑と紫とかケバい配色と、アッパーパートで異様な速さで回転する白色照明があったのも印象に残った。
あ、もう1個思い出した。『oblivious』のドラム4つ打ちに合わせて、ステージ全体を照らす照明の色を変えるのはなんつーかダサい。継続されてた信号カラーのスポット照明と同じくらいダサい。セットは神殿ぽいんだけれど、照明によって色んな雰囲気を持たせてたので素敵だと思った。

話を戻そう。前半ダレた理由は『in your eyes』でテンションがガタ落ちしたことに尽きる。一瞬3人のカラオケルームに紛れ込んだのかと思った。Hikaruのブレが悪い方向に最大に働いた感覚。曲の解釈としては納得いくベクトルなんだけれど、にしてももう少し質を保って欲しかった。ピッチが乱れてたし、サビ頭の「あーーーいず」は心地よくないし、Keikoも引きずられて変な節回しで歌ってたし(これも曲の解釈の範疇に含まれるのだろうけれど)、個人的には酷いと言いたくなる出来だった。
アルバム発売時に書いた感想エントリーではHikaruの七色の歌声と表現したけれど、ライブだと今は五色くらいかも知れない。それでも十分に凄いのだけれど。今回は悪い意味で引きずられてしまったので、次回以降もう少し覚悟決めて行こうと思う。身勝手な話だ。一応フォローしておくと『in your eyes』以外は特に気にならなかった。

次に思いついたのは、『輝く空の静寂に』。1コーラスはWakanaとKeikoしか歌わないのを良いことに、Hikaruがステージ袖から3本の蝋燭に火の灯った燭台を持ってきて、静々とセンターステージまで運んでいくという舞台演出。燭台をセンターステージのテーブルに安置した直後に、構えてた2人のスタッフが机と燭台を回収する素早さと、Hikaruが衣装の袖からすっとマイクを取り出す姿がシュールで面白かった。アレが短刀とかだったら絵になったんだろうに。
確かにあの役をやるのが似合うのは曲構成とか関係無しにHikaruなのだけれど、露骨に1人と2人の場面って久しぶりに見た気がする。kalafinaが3人ユニットとして良い感じに纏まってる現状と、kalafina recordの内容とかも吟味するとニヤニヤできますね。脳直で100%適当な事を書いてるんで悪しからず。MCでHikaruがかなりアグレッシブになってたのも良かった。コメントの挟むタイミングとか、中身とかも昔とはかなり変わってきてる。カメラが入ってるけれど商品名全開のMCは、今回もMC全カットのライブ盤を想起させて胸熱。

この日の個人的ハイライトはMC2の後のAfter Eden曲5連続のパート。しっとり聴かせる『九月』。佐藤さんのドラムがドンドコ響きわたる『sandpiper』は、ライブで聴くとなんでこれがアルバムの2曲目に収まってるんだろうと不思議になるボリューム。『Magia』はkeikoのマイクにエフェクトが掛かり捲ってたのと、花道付近で全力で目立とうとしてた某人が印象的。kalaifinaでこれだけ本人の声色を変えるって初めて経験する。PAとマニピュレーターが良くも悪くも目立ったな。あと、この曲が本人達の最大売上なんだから、アニソンの売上なんてタイアップ次第だよなという考えを強くした。別に『Magia』が悪い曲だとは思わないけれど、世間的な売れ線からは外れてるし。ここらは別の機会にしよう。
『magnolia』はサビ頭の3人コーラスが良かった。kalafinaはこの3人のユニットなんだよなーと分けもなく感動した。この感覚って実は味わう機会が少ない。記憶にあるのはいつだかの『lirica』くらい。あの時はWakanaの透き通る高音、Hikaruの金属的な中音、Keikoのしっかりとした低音を同時に意識して味わえたので、自分のkalafinaライブ経験の中でもかなり印象深い場面となっている。CDで聴いてて一番ライブが不安で楽しみだった『destination unknown』は予想外に面白いアレンジだった。イントロが是永さんのギターにエフェクトでエコー?をかけて反響させつつ、ドラム無しの割と静かな始まり。そして同じメロディの2度目にはハイハット過多のドンチャンしたドラムが入り込んでくる。アッパーな部分を際立たせるために、全体的にメリハリを付けてたアレンジだった。冷静に聴けばダサいのかも知れないけれど、なんかあの時だけはアリーナでスタンディングの人たちが羨ましかった。私的この日のベスト。

このパートで盛り上がったせいで、いつものなじみのセトリが並んだアッパーパートは特に感想なし。本編の最後に『胸の行方』を配置するのは、それの前のMCも含めて上手いことやったなーと思った。Keikoのメインメロディ曲もっと増えていいよなー。安定してるし、声量あるし、バラードもアッパーもいけるし。Aメロがサビで、サビがAメロみたいな不思議な曲。
アンコールでこの曲で終わりですって言って『snow falling』を紹介した時に、みんなの心の中にあったのは「えっ、『symphonia』は?」だと思うに100万円。
よし、もう眠いからこれで終わりでいいや。どうせここまで読む人はあの人かあの人くらいだろうし。次は24日のアコースティックに参加します。かなり期待してます。