GP静岡に行ってきた。

去年に続いて高校の友達と一緒に遊びに行ってきたので軽くメモ。3日間フルで満喫できた気がする。

GP前日(20日)

JRの高速バスを利用してお昼過ぎに静岡駅に到着。食べログで事前調査しておいた、駅隣接の商業施設にある八丁蔵でお昼ご飯。穴子と海老と季節の野菜の上天丼を頂く。アナゴがでかくて、海老も美味しくて、ご飯が少なめでもお腹いっぱいになるボリュームだった。

お腹も満たされた所で、バスでGP会場になってるツインメッセ静岡に向かう。PASMOが使えたのは便利だった。頑なに切符を買ってた数年前の自分が懐かしい。愚かとは思わないが、若かったな。
会場に着いたらJohn Avon描き下ろしの富士山プレイマットが出迎えてくれた。3500円で売ってたが14時過ぎには完売してた模様。その後はサイドイベントの8人構築の優勝者プレゼントという、1年前のRebecca Guayによる名古屋エンジェルと同じパターン。大人しく買っておけば良かったかも、と今でも思わないではない。
バイヤーブースや会場のレイアウトを一通り眺めたあとに8ドラフトに参加。

8人ドラフト1回目

1-1で《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord》をピックしたので、そのまま黒の信心をかき集めていく。取り切りだったので2-1で《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》を回収して、最終的には《捕海/Griptide》2枚と《海神の復讐/Sea God's Revenge》1枚だけ青にタッチした、ほぼ黒単を組み上げる。デッキそのものは崩してしまったのでレシピは掲載できず。
R1(青黒緑コン)○×○
返って来ると思って流した《難破船の歌い手/Shipwreck Singer》や《アクロスの木馬/Akroan Horse》が入った遅めのコントロール。お互いに遅めのデッキだったので、他3卓が早々に終わってもR2の途中だったので焦ってしまい、プレイミスを連発した気がする。それでもデッキパワーで3本目はブン回しで勝利。2パック確保
R2(ボロス)×○○
1T《鋤引きの雄牛/Yoked Ox》から始まる遅めのボロス。《燃えさし呑み/Ember Swallower》や《百手巨人/Hundred-Handed One》や《不機嫌なサイクロプス/Ill-Tempered Cyclops》といった4マナ圏の生物に押されてR1は落とすも、そっから2本は取り返して3パック目を確保。
R3(青白英雄)××
G1は《威名の英雄/Fabled Hero》に《液態化/Aqueous Form》が付き、G2は《密集軍の指揮者/Phalanx Leader》と《天馬の乗り手/Wingsteed Rider》が並んでる所に《不屈の猛攻/Dauntless Onslaught》唱えられてgg。1パック目の後半で《ファリカの療法/Pharika's Cure》を取るべきだったなーと思うも後の祭り。テーロスを3パックとお土産の《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》を手に入れたので、ちょい勝ち。と思いきや、パックからペスさんが出たので大勝利。

R3が秒で終わりサイドイベントのフォイル争奪戦へのエントリーが間に合ったので引き続き参加。

フォイル争奪戦(スタンダード)

レシピは後で掲載するGP本戦用デッキを参照。一言で表すとラクドスアグロ。
R1(エスパーコン)○○
どちらもひたすら殴り続けて、1度もライフが減らずに勝ち。R2は早々に《燃え立つ大地/Burning Earth》が置けたのが大きかった。《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》のFNMプロモを貰う。
R2(オルゾフミッドレンジ)××
囲いで《贖罪の高僧/High Priest of Penance》を抜くも、《戦慄掘り/Dreadbore》がデッキに無い状態だったので、着地した《冒涜の悪魔/Desecration Demon》になす術なく、分からされる。
R3(エスパーコン)○○
《頭蓋割り/Skullcrack》2枚が要所要所で仕事をして勝ち。対コントロールは何とか戦えそうだなと確認できた。《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》のFNMプロモを貰って、GP前日のイベントは全てお終い。

再び静岡駅の方面に戻って、静岡といえばさわやかというネットでみた風説を頼りに、新静岡駅に隣接してるCenovaに出店してた、炭焼きレストランさわやかに単身突入。女子高生っぽい店員さんが、目の前でこんな刃物を使ってソフトボールみたいなサイズのハンバーグを切り分けて焼いてくれる、何とも爽やかなお店だった。サイズ比較用のボールペンが可愛く見える。

頼んだのは看板メニューのげんこつハンバーグ。最初に外側だけが焼けた球体のハンバーグが運ばれてきて、店員さんがそれを半分に切ってから鉄板に押し付けて焼いてくれるんだけれども、半分になっても中の方は半生よりも生に近いくらいなので、自分でもう半分にスライスして、鉄板に押し付けて加熱しながら食べた。味はとても肉肉しくて良かった。
写真は店員さんが半分に切ってくれた状態。250gとファミレスのハンバーグの2倍くらいはある割にセットでサラダとライスもついて1300円くらいとリーズナブル。静岡県人が少し羨ましくなった。

駅に戻って新幹線で来た友人と合流してホテルへ向かい、適当にデッキを調整して2時くらいには寝た。

GP本戦初日(21日)

1年前の寝坊の悪夢を繰り返すことなく起床。ギリギリまで迷いつつもデッキリストを記載。そもそもは《とげの道化/Spike Jester》を使いたくて作ったラクドスウィニーだったけれど、そのままだと《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》に弱すぎて青単と赤単に勝てそうにもなかったので、強めの除去をドンドン足していったりした。コンセプトがぶれた気もするし、強くなった気もする。よく分からないけど、調整過程は楽しかったから良し。

土地23枚
4x 《血の墓所/Blood Crypt》
2x 《ラクドスのギルド門/Rakdos Guildgate》
1x 《変わり谷/Mutavault》
11x 《山/Mountain》
5x 《沼/Swamp》


生物28枚
4x 《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》
1x 《軍勢の忠節者/Legion Loyalist》
4x 《灰の盲信者/Ash Zealot》
4x 《火拳の打撃者/Firefist Striker》
4x 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
1x 《とげの道化/Spike Jester》
2x 《ラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freak
1x 《チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix
1x 《モーギスの匪賊/Mogis's Marauder》
2x 《ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer》
1x 《ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch》
1x 《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》


呪文9枚
3x 《思考囲い/Thoughtseize》
1x 《マグマの噴流/Magma Jet》
2x 《戦慄掘り/Dreadbore》
3x 《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》


サイドボード15枚
1x 《真髄の針/Pithing Needle》
1x 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1x 《究極の価格/Ultimate Price》
1x 《破滅の刃/Doom Blade》
3x 《頭蓋割り/Skullcrack》
2x 《利得+損失/Profit+Loss》
1x 《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》
1x 《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead》
1x 《燃え立つ大地/Burning Earth》
1x 《誘導稲妻/Homing Lightning》
2x 《殺戮遊戯/Slaughter Games》

先に本戦の結果から書いてく。

GP静岡本戦(スタンダード)

R1(赤単)××
妄信者やチャンフェニが詰め込まれた比較的似たデッキだけれども、相手のメインに積まれたショックが刺さりG1落とす。G2はワンマリスタートながらあと1歩の所まで詰めるも、残ライフ2だった相手の場に並んだ《灰の盲信者/Ash Zealot》と《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》に対して、2/2生物3体並べながらもフルパンを選べずにターンを返してしまい負け。レコナー苦手なのは把握してて、出されたことでひよってしまった模様。相手からも動揺してたとゲーム後に指摘される始末。マスクしてたのに分かるってどんだけだ
R2(青単信心)×○×
G1は1マリスタートながらライフ3まで持っていくも詰めきれず。G2は相手の《波使い/Master of Waves》の返しに、トップした《損失/Loss》を撃って完勝。G3はダブマリスタートで、相手の動きもそこまで良くは無かったけども沈没。初日落ちの瀬戸際までアッサリと。
R3(BUGコン)○×○
衰微やディミチャといった単体除去が詰め込まれてた。G1はチマチマと速攻生物で2点与えては除去られてを繰り返し、相手のフィニッシャーが出る前に削りきる。G2はx=4で出てきた《霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra》とのダメージレース展開になり、双方のハンドが尽きた後のトップ勝負で土地しか引けずに負け。G3は相手のダブマリに乗じて、こちらが最速で《燃え立つ大地/Burning Earth》を置けたので、ジワジワと削りきれた。0-3だけは回避できてホッと一息。
R4(青白コン)○×○
G1はまっすぐに削りきるも、G2でランド1の甘えキープをしたら2枚目の山が引けず、挙句の果てに相手がサイドインした《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon》が3体並んで殴られ続けて没。G3は逆にエミッサリー絡めて早期に展開できそのまま殴りきれて、2-2まで持ち直す。
R5(青白コン)××
G1はライフ2まで詰めるものの、そこから《今わの際/Last Breath》で粘られてコントロールされ切る。G2も《天界のほとばしり/Celestial Flare》や評決が綺麗に刺さり、こちらはサイドの対コントロール系カードを引けずにシャットアウト。2-3となり初日落ち確定したけれども、更にサイドイベントのスタンダード確定5回戦に参加する気力が無かったのでドロップせずに続行。
R6(ボロスバーン)○××
G1こそライフレース展開を制するものの、G2以降は《神々の憤怒/Anger of the Gods》に怯えながらの展開になった挙句、相手がサイドインした《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》を前に完全に手が止まってしまい負け。2-4になった所で本戦をドロップ。

静岡ではスタンダードを9回遊んで、マッチで4-5、ゲームで10-12という結果に終わった。勝ったのは全部コントロール相手だったので、そういうデッキだったのだろう。対ビートでもライフレースに持ち込めるように考えてたつもりだけれど《火拳の打撃者/Firefist Striker》が捌かれた瞬間にキツくなった。また、G2以降に限れば5-8だったので、相手がサイドから対策しやすい一方で、こちらはサイドをとってもイマイチ有利にならない、そんなデッキを構築してしまった気がする。普段からメインの60枚しか組まないので、今後はそこら辺も込みで上達出来たらいいなーというのが率直な感想。環境において強いデッキが何かも分からないし、プレイングに至っては素人とあまり変わらないレベルなので、草の根やFNMに出ることを厭ってるうちは、大した変化はないのだろうけれども。本当にMtGは奥が深いなぁ…

ということで、本戦をドロップしたので、富士山プレイマットを夢見てサイドイベントのドラフトに再び参加。

8人ドラフト2回目

1-1で《運命の工作員/Agent of the Fates》を取ったので、授与生物を優先的にピックしていく。《希望の幻霊/Hopeful Eidolon》が2枚と、《目ざといアルセイド/Observant Alseid》1枚に、《エイスリオスの学者/Scholar of Athreos》2枚が取れたので白黒授与デッキかなと思っていたら、2-1で出てくる《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》。その後も《雨雲のナイアード/Nimbus Naiad》や《タッサの使者/Thassa's Emissary》が流れてくるので青の誘惑に耐え切れず、《ヘリオッドの槍/Spear of Heliod》や《夜の咆哮獣/Nighthowler》まで突っ込んだレア満載デッキとなった。マナ基盤?知らん。
R1(青白)×○○
G1は《血集りのハーピー/Blood-Toll Harpy》に《希望の幻霊/Hopeful Eidolon》を授与してライフレースを有利に運んでいくものの、バウンスで崩された後に《こそ泥の兜/Prowler's Helm》が付いた《百手巨人/Hundred-Handed One》がどうにもならず負け。バウンスも除去もないエスパーの脆さが露呈。G2は3Tでアショクが降臨し、相手の《メレティスのダクソス/Daxos of Meletis》やらをムシャムシャ喰い散らかして勝利。G3は1T《苛まれし英雄/Tormented Hero》から2T《エレボスの試練/Ordeal of Erebos》というクソゲーを展開しアドを取って、防御を固められたあとは学者で吸いきって2パックゲット。
R2(エスパー)×○×
相手はちゃんとバウンスや除去を持ってるエスパー。G2はアショクゲーするものの、ふざけた3色に鉄槌を下す土地事故と、もう1回は丁寧に捌かれて負け。アショクとレア色々と2パックのお土産でちょい勝ち。と思いきや、パックから《英雄の破滅/Hero's Downfall》のフォイルが出たので大勝利again。
GP静岡初日はスタン6戦とドラフト3戦やって終了。大会の進行がとてもスムーズで、19時前には本戦の9回戦目が終わっていたと思う。

宿に戻ってから晩御飯の場所を探す。目をつけてた"のへそ"という魚介系のお店を覗いたら満員だったので、青葉おでん横丁へと出かけるも、ネットに載ってた目当てのお店は真っ暗で開店してなかった。さらに静岡の繁華街をウロウロし、同じく食べログで見繕っていた、"すし屋の磯賢"さんに入店。雑居ビルの3Fにある、12人も入れば満員になりそうな小さいお店で、事前リサーチなしには絶対に入れそうにもないロケーションだったけれども、美味しいものを食べた人の口を塞ぐのは無理なんだなーと感心するくらいに本当に素晴らしかった。
目の前で職人さんが握ってくれてたので、寿司の写真を撮るのは控えたけれど、マグロから始まり、あじや牡蠣の軍艦巻きやタコの柔らか煮から桜海老の入ったお澄ましに至るまで、全てのネタが美味しかった。寿司が好物で色々なお店に行ってる友人が大満足していたのも嬉しかったし、職人さんが前に修行していたお店を友人が知っていたのもあって、色々なお話を伺いながら楽しい時間を過ごせた。静岡に行かれる用事のある方は是非どうぞ。メニューも値段も書いてないけれど、割と良心的なお値段でしたし。
宿に戻ってからはテレビ見つつGPの反省会をしながら、GP用のデッキで対戦したり(確か全部負け)、時のらせんのトーナメントパックで遊んだりとノンビリ過ごした。

GP本戦2日目(22日)

前日にサイドイベントの参加登録をしなかったのでこの日は予定が何もなく、アーティストのサイン会でも参加しようかねーぐらいの無計画でダラダラとホテルからチェックアウト。昼前に会場についたら午前の部はとっくに締め切られてたので近場でご飯。

戻ってきてからは延々と並び続ける。《思考囲い/Thoughtseize》のプレイマットがある関係で混みそうだったLucas Gracinoさんを先にしたのが結果としては大正解で、2部が始まる時間の30分も前に双方とも受付は終了し、3部に関しては抽選で参加者を決めますという告知が。友人共々運よくWillian Muraiさんの12枠に滑り込み、iPadでGP本戦のニコ生放送を見ながらひたすら待ち続ける。20分以上掛けてスケッチしてもらってる人も居たけれど、自分は10枚にサイン貰って1分ちょいでお終い。予め全員に確認を取って、社会的効用の最大化を図る施策があっても僕は良いと思うね。
サインが終わったのがGP静岡の決勝が終わる直前だったので、2日目は並ぶ以外に何もしてないともいえる。2byeとか持って、初日のスリープインを利用しながら並んでしまうのが一番賢い時間の使い方なんだろうけれど、前提条件の達成からして困難だ。サインならぶなら手分けして2日目の朝一で済ませてしまうのも良さそう。午後を丸ごと潰すほどの価値があるかは少し疑問。
ということで、BIG MAGIC対晴れる屋のリングイベントをスルーしてGP会場を後にする。僕たちのGP静岡はここでお終い。

2日前に天丼を食べた八丁蔵で静岡名物のおでんやらシラスやら桜えびを食べながらお疲れ会をした。MtGはとても面白いのだけれど、長期的に目標を持ってプレイするとなると、大会で勝ち進むとかになってしまい、それをするには色々なモノが足りてないから悩ましい。カジュアル勢のままでも楽しいんだけれどね。どーしたものやらだ。