呼ばれて飛び出てベートーベン

プロ野球選手や芸能人で年下が活躍することには流石に慣れたんですが、今は逆に少し年上の人の活躍の方が身に沁みます。数年後の自分がリアルに想像できるからなんでしょう。で、自分より3つ上の西尾維新の本を最近読み直したんでちょっぴり感想でも。
そもそもはクラスメイトに

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

を面白い本だって貸して貰って読み始めたんですが、文章の癖に慣れるまではかなり辛かったです。同じ文章を何度も続けるとか、似た意味の修飾語をいっぱいつけるとか、妙ちくりんな名前の人しか居ないとか、言葉に対するセンスは良いなとは思うんだけど偶に疲れます。キャラ設定や世界観の構築とかも面白いんで、世間的に評価高いのも納得できるんです。
けど、老婆心若しくはお節介だってのは判ってて愚痴らせて貰えば、小学生にはあんまり読んで欲しくありません。スプラッタ過ぎる表現があるってのも1つだけど、それより何よりキャラがそれぞれの信念に基づいて行動しすぎで、しかも信念があるんだからそれで良いじゃんという雰囲気が漂っています。作者の意図は別にあるとしても、曲解してしまう若者が居る可能性は捨てきれません。ということで18禁にしましょう、戯言ですが。現代は読む娯楽というと漫画が主流かも知れませんが、こういうのも良いと思うんで、ある程度サブカルチャーに耐性ある人は読んでみては?