超時空七夕ソニック

ということで、タナソニの感想を書き上げました。先に言っておくと長いです。1万文字弱あります。レポートというより感想文です。主に坂本真綾ファン視点です。マクFに関しては去年2回公演をみてるんで、扱いが悪いですゴメンナサイ。書き始めてから2日くらい立ってるんで、語尾が無茶苦茶です。めんどくさいので直しません。酔狂な方だけ続きをどうぞ


3月末に菅野よう子がライブをやるらしいという噂を見てから、出演者の豪華さに歓喜したり、チケ取りに必死になったり、アリーナのステージ配置情報に一喜一憂したり、SBCを聴いて『限りなき旅路』に感動してヒゲガンダムを見たりしてるうちに、いつの間にか当日になってました。

会場のさいたまスーパーアリーナはアリーナモードでキャパ17k人と、今まで参加したライブの中で最大級のハコ。でも、物販列の消化は早かったし、周囲の施設も土地を贅沢に使ってたんで、人混みに気持ち悪くなるようなこともなく、程よくお祭りムードを味わえました。

開演ギリギリに飛び込んだんで、始まるまでの雰囲気はよく判らないんですが、この後のセトリに沿ったレポに役立てるために、拙作ですがステージ構成をご紹介。

自分の座席位置は画像下のほうにある赤い三角の方向で200Lvの10列目でした。スピーカーの正面だったんで音はそこまで悪くなかったけど、歌い手さん達は左手の正面を向いてることが多かったんで、エンドステージ側に5枚くらいあったスクリーンとステージを交互に見たりしてました。

今堀さんやバカボンさんは殆ど見れなかったかな。その分MATAROさんのパーカッションとか、ピアノ弾いてる菅野さんとかは見やすかったですね。エンドステージとセンターステージを同時に使った演出とかも見やすかったし割と満足してます。帰宅してからtwitterでタナソニに行った方と感想色々喋ったけど、どの角度から見ても楽しめるように演出が散りばめられていたんだなと感じました。

例えばこのセンターステージはひよこの足跡型なんですが、上のほうから見てた人なら一目で判ることも、アリーナレベルだと相当勘が良くないと分らないと思いますし。自分もこの図を書くまで思いつきもしませんでした。他にも前方のスクリーンでは、常に演奏してる曲目に合わせてその作品の映像が流れてたし、少人数ながらダンサーさんやパフォーマーさんが曲の雰囲気を盛り上げるお手伝いをしてました。この手のショーを演出するのも菅野よう子の得意技ですね。聴覚だけでなく視覚も十分に意識されたライブの演出となってました。

んじゃ本編行ってみようか。セトリはmixiのコミュに上がってたのとパンフに掲載されてたのをごちゃ混ぜ。エスカ関係とか∀の劇場版とか判らない曲も結構ありました。22世紀までに要予習。MCや休憩の殆どない3時間の長丁場だったんで、記憶が不正確な部分や捏造部分がありますし、曲への思い入れの強さによってレポの分量もまばらです。先に謝罪しておきます。

0 宇宙船着陸 Opening トルキア

演者が出てくる前に、前方のスクリーンで菅野さんが手がけてきたアニメが年代順に20秒くらいずつ紹介されました。やっぱりビバップが一番歓声が大きかったかな。次いで演者の紹介。真綾の時の歓声が大きかったように聴こえるのは恐らく俺の聴覚に信者補正が掛かってるから。当然YKには及びません。
サビ?のハーモニーの所でエンドステージに真綾、まめぐ、May'n、origa、山根さんが登場。花道をセンターステージへと向かって歩いてく。山根さんだけのんびり気味で、ちょっと前と間隔が空いてる所が"らしい"。センターステージに着いて、2度目のサビから歌い始め。俺の耳じゃ誰が主旋律で誰がコーラスかとかまでは判らなかったけど、声質が違う5人だけど綺麗なハーモニーでした。溜めた後のラストサビで菅野よう子登場。やっぱりこの人の勝負服は赤らしい。

1 inner universe

とても特徴的なイントロで、その曲から来るのかとやられた気分。ステージのVocalって所が待機場所で、持ち歌の時はステージの前方に進んで歌う感じでした。待機組みは思い思いのやり方で音を楽しんでた風。
初の生origaは地声の力強さと、裏声の神々しさのギャップが印象的でした。そして、サビ前のコーラスから真綾が加わってくるという快挙。俺たちがタナソニと聞いて夢見てたものを1曲目からやってくれる菅野よう子に拍手喝采。ラスサビ前でコーラスが主旋律歌うのも再現されてて幸せでした。

2 ライオン

平均年齢が前の曲から幾つ下がったんだろうなんて考えたらいけない。マクF曲に関しては去年の横浜と武道館で心行くまで堪能してるんで。相変わらずMay'nは歌うまいし、まめぐのステージングの可愛さはニブチンの俺が書くくらい凄い。UO率高し

3 player

SBCにriseが入ってないのに序盤にこの曲もやっちゃうのかと驚いた。勿論この曲も真綾のコーラス付き。声に余計な色が付いてないからコーラスとして使いやすいんだろな。ラップのところは山根さんが担当してたけど、この人は大舞台を前に緊張しなさすぎな気がしたw 流石にラップじゃなくてお客とのコール&レスポンスでした。

4 Want it all back

SBCに完全に絞ってくるかと思ったからイントロでびっくり。パンフの袋とじにセトリ載ってたんだけど、こういうサプライズってライブの魅力だから見ないで大正解。前回のシートベルツのライブはナローバンドで配信聞こうとして全然まともに聞けなかったのを思い出した。山根さん以外の4人は片手をスタンドマイクの上に掲げるポージングしながらコーラスしてた。上手く表現できないけど、何かのオマージュな気はする。

5 What planet is this?!

事前の煽り文句でやるのは確定してたんだけど、黒服で決めたおじさん達が金色の金管楽器を振り回してる様はホントかっこいいんだ。『What planet is this?!』って叫んだあとの、『チャッチャッチャー』のとこの右、左、上のキメ振りとかね。ホーンがあれだけの人数居るライブがそもそも初体験だったんで、底抜けに陽気な音色に体も勝手に動くってもんです。

6 地球共鳴

openingのトルキアのお陰でそこまでびっくりしないで聴けた。一部手拍子ずれてたけど、曲に馴染んでないと合わせづらい変拍子からしょうがないといえばしょうがない。パーカッションとバスが刻むリズムに合わせて、歌い手(歌姫って呼称にはどうも違和感が)の声が跳ねるのが気持ちいい。アルジュナの曲もーちょっとあってよかったのになぁ。ここらで一度歌い手さんは引っ込む

7 piano solo

狼雨のラクエンだったかな?細部はわからない。パンフについてた付属CDのかも

8 タチコマの家出

エンドステージからヒヨコの格好をした女性の踊り手さんが2人登場。とてもコミカルで可愛い動きをしながら、センターステージの方にいってピアノを弾く菅野さんに絡む。鍵盤弄って不協和音だしたり、3人でお尻で押し合ったり、こういうのがとても自然に見えるのが菅野さんがひよこ隊長たる所以。
SBC未収録なんで完全に不意打だっだけど、最近動画サイトで人気になってたコーヒーを入れるロボットの動画のBGMでも使われてたから、それで聞き覚えがあった人も居たかもね。でも、この曲と次の曲の手拍子は無いわー

9 はとどけい

再販したとはいえ、まさかのナップルテール。ヒヨコちゃんに舞台前方に連れて行かれた菅野さんを待っていたのは、大量の音がでるおもちゃとMATAROさんとバカボンさんと笛3本。
中央で真面目な顔をしながら、どことなく怪しい手つきで吹くバカボンさんが凄くツボに来て笑いを堪えるのが大変だった。左右の菅野さんとMATAROさんは笛吹きながら隙みて玩具の音を鳴らす即興演奏。この曲だけ出典がゲームかも。最近サントラが再販されたんで、初めて『ナップルテール』を知った人は他の曲も聴いてみるといいんだぜ。

10 Cat Blues

猫役の演者とホーン隊が出てきて色々と子芝居をした挙句に猫のしっぽが取れた気がする。窮鼠猫を噛むみたいな奴なのかな。正直よく見えませんでした…双眼鏡持って行くのもアリだったなぁ

11 be human

雰囲気がガラリと変わり、現れたのはお髭の立派なMatthewさん。この季節の日本であのお髭は大変そうだ。ひよこちゃんが用意してくれた木箱みたいなのに座りながら物語るように歌う様が、切ない歌詞やメロディと合っててしっとりを通り越してしんみりしかけた。タチコマ追悼盤だしそれで正しいんだけどね。この人の高音域は凄く綺麗で、Conteとは何かと対照的。

12 tune the rainbow

白のドレスでエンドステージに現れた真綾。ラスサビの部分のアカペラのみだったけど、曲がわかった瞬間どよめく会場。真綾の菅野曲の中で1つ選ぶとしたらこれって人が今も多いわけだ。真綾がこんだけアカペラで歌ったのは実は初めて聴いたかも。

13 VOICES

センターステージでMay'nと左右対処の位置にいたまめぐによる昭乃さんのカバー。オリジナルがオリジナルだけに比較はあまり意味がないかな。去年のパシフィコで蒼のエーテルを聴いた時も思ったけど、まめぐの声は素直に鼓膜に響いてくる。

14 ダイヤモンドクレバス

これは流れ的に読めた。

15 gravity

菅野さんが弾くピアノで真綾が重力を歌うという光景が、俺にとってどんなに素晴らしいものであるかを伝えるには、どうすればいいんだろう。直前のバラード3連発のとこも、真綾まめぐMay'nの立ち位置が尖がった二等辺三角形みたいになってて、まめぐとMay'nが菅野さんの近くのセンターステージで対照的な位置にいて、真綾は遠く離れたエンドステージで歌ってたりする、その配置だけで色んなことを思ったりするわけさ。
次の曲に向けてライトアップされた花道をセンターステージの方に静かに歩いていく真綾の白いドレス姿が、ヴァージンロードを歩く花嫁の姿に見えたのは俺だけでいいです。勿論俺は新譜の父で、新郎は菅野よう子ね。真綾のライブに行きすぎて、歌以外で感動するようになってる俺はもう終わってる。

16 THE GARDEN OF EVERYTHING

タナソニが発表になった時に、出演者リストにSteve Conteの名が無かったことを嘆いたこともありました。そして、Steveの参加が決まった時についにライブで聴けるんだと100%の確信を持って臨んだ一曲がこれ。センターステージの先端まで真綾が辿り着いたとき、エンドステージにConteが登場。遠く離れたままでデュエットする2人は七夕の織姫と彦星でもあり、らぜぽんの遙と綾人でもあったんだと勝手に思ってます。
歌に関しては初めて生で聴くSteveの上手さに惚れた一方で、AメロBメロの真綾のメロディラインがCDとはかなり違うアレンジになってたのにソワソワしてしまった。サビは割と安心して聴けたけど、真綾が1拍先走って、強引に修正したりもしてたし練習不足かねぇ。でも、大きい会場で爆音の中離れた位置でデュエットするのは難しいんだろな。

17 Could you bite the hand

エンドステージからセンターステージへと進みいくConte。念願の再開を果たすかと思われた織姫と彦星だったのに、どこからか現れた黒服黒マントの男が真綾を浚って前方のリフトから舞台下へと消えていった。上着を脱ぎ捨て追いかけてきたConteの前に、真綾が消えたリフトから現れたのは、スタンドマイクとアコースティックギター。まるで恋人を喪った男の憤りをあらわしたような、激しいイントロのギターカッティングから曲が始まる。ここらへんの演出もとても演劇的でした。
菅野さん曲だと歌い手としての印象が強いけど、ギタリストとしての腕も思う存分発揮してました。容姿も声も野性味溢れてて、カッコいいとしかいいようがない。Conteがボーカリストの中で一番歌の完成度が高かった気がした。ライブ慣れしてるのかな

18 Call me Call me

エド役の多田葵嬢も来てたようです。この曲聴くと、大量のゆで卵を自棄食いみたいに平らげるシーンを思い出す人は多いんじゃないだろうか。個人的にはビバップ本編で一番カッコいいと思う場面と曲。
ラスサビ前のシャウト部分で、声を張り上げながらマイクを遠ざけたり近づけたりしてエフェクトを手動でかけるとことか、ラスサビでの『ease ease ease ease…』の繰り返しの部分とか、Conteの声の魅力が堪能できた。本人のtwitter投稿によると、1万7千の観衆の前での公演は自己最多だそうな。

20 約束はいらない

eco.sizeアレンジでの『きーみーを』の歌いだしが歓声にかき消される。愛されてるなぁ。13年前のシングルで、歌手坂本真綾の始まりであり、菅野真綾のペアの代名詞でもある、坂本真綾が一生歌い続けるだろうナンバー。ラストサビへ向かう流れのなか、センターステージでピアノを弾いてたはずの菅野さんが居ない。キョロキョロ探してみると、花道をエンドステージに向けて走っていく菅野さんを発見。
開演時からずっと降りてた幕が上がり、ついにワルシャワフィルのお披露目。これを一番の楽しみにしてたお客さんも多かったはず。そのワルシャワフィルをこの曲で登場させるなんて、やっぱり愛されてるなぁ。そして壮大なオーケストラアレンジの間奏を経てラスサビ突入。しれっと歌詞を間違える真綾。ワルシャワフィルにも動じずに、いつもどおり歌詞を間違える辺り流石です。

21 射手座☆午後九時Don't be late

菅野よう子の作品で、こんな風にお約束的に盛り上がりポイントがある曲って、マクF系かビバップかに限られるんだよね。再び降りた幕の裏にいるであろう、ワルシャワフィルの方々の感想が知りたいとか変なこと考えてた。

22 星間飛行

これも流れで読めた。イントロから完璧に振り付けをマスターして、ピアノの前で踊ってる菅野さんの後姿から目が離せない。曲の合間にメンバー紹介。数少ないMCが曲前にあったはず。

23 超特盛メドレー
行ったことないけど二郎みたいな盛り方されてました。

  1. Genesis of Aquarion
  2. What 'bout my Star?
  3. 愛・おぼえていますか
  4. 私の彼はパイロット
  5. Welcome To My FanClub's Night!
  6. プラチナ
  7. rise
  8. インフィニティ
  9. ヘミソフィア
  10. beauty is within us
  11. ELM
  12. 奇跡の海 (ブリッジ)
  13. After, in the dark (ブリッジ)
  14. RAIN
  15. 蒼のエーテルダイアモンド クレバス
  16. Gotta knock a little harder
  17. 指輪
  18. THE REAL FOLK BLUES

エンドステージにずらりと並ぶスタンドマイク。芸大コーラスの集団を率いて、まずはMay'nがAKINOをカバー。まめぐが昭乃さんのカバーだから、バランス取れてるんだなと今気づいた。『1万年と〜』の部分を会場全体で歌うんだけど、『8000年〜』の部分は歌わせてもらえずにMay'nがしっとりと落とし、しかもそれを繰り返されたんで凄くウズウズしてました。
『What'bout』からのマクF曲はいつも通り。で、May'nとまめぐが『プラチナ』の頭の『I am a dreamer』を歌ったんで、面白いアイデアだなーと思ったら、エンドステージから現れた奇天烈な服を着た物体X(顔と声とお尻だけ真綾)が残りを歌ってました。あれはカラーひよこならぬカラーにわとりだったという意見や、千羽鶴の化身だったという意見もあるが真実は闇の中。前の曲からの繋ぎで原キーより下がってたのが新鮮でした。
ここらへんから超特盛りメドレーの本領が発揮され始める。節操無いという人も居るだろうけど、この引き出しの広さが菅野よう子の魅力の1つでもあるし、ちょっとでもいいから好きな曲をやってくれれば多くの人がハッピーだろうという菅野さんの心意気に違いない。『rise』とか『ヘミソフィア』とか菅野さんが絡まないとそれぞれのライブでは選ばれにくい楽曲だろうし。
『beauty within us』はちゃんと後半の4分バスドラの展開のとこまでやってくれました。この展開があるお陰で曲の印象がガラっと変わるんですよね。『ELM』はorigaの癖のある地声域とMatthewの透き通る高音域の組み合わせが不思議な調和に。この2人は地声とフォルセットの使い分けが似てるのかも。
奇跡の海』のイントロ詐欺は歓声泥棒。『RAIN』は最初にアニメ本編と同じようにConteが歌い、次にOSTの山根さんが歌うという心づくし。ファンの心をガッチリ掴んで離しません。『蒼のエーテル』では菅野さんのピアノを中心に、真綾とまめぐとMay'nが三角形を描いてて、次の曲は『トライアングラー』の暗示ですね、わかりますとか思ってました。見事に外れました。
『Gotta knock〜』は最初のピアノと山根さんのボーカルだけだと判らなかった。俺もまだまだだね。そっからやや強引に真綾の『指輪』の大サビへ。昔よく見てた真綾のギター譜面サイトの、管理人さんが大好きだったベースラインがきっちり再現されてました。そしてエンディングといえばこの曲とすっきり収まるのが『THE REAL FOLK BLUES』。真綾が歌うとどんなかなとか馬鹿の考え。

24 BLUE

物販で菅野よう子からのプレゼントですというテンプレ台詞と一緒に貰った、青のサイリウムについに出番が来た。真綾のかぜよみツアー東京公演のユニバースでの青リウムみたく、短時間かと思ってたら全くそんなこと無かったみたい。でもリウム振るのあんま好きじゃないんで、1曲決めうちくらいでちょうどいいと思う派閥所属です。
センターステージでコーラスをする真綾と、エンドステージで熱唱する山根さん。8年前の最後のウィークエンドと同じで組み合わせ。全く声質の違う2人だけれど、2人だからこそ、『BLUE』という曲は完成するんだなとシミジミ。
天使と地べたを這って生きる人間の邂逅は死の瞬間に限られるんだなと、神秘的なコーラスと対照的に泣きそうな顔をしながら歌う山根さんを見て思いました。ビバップのラストシーンに強く影響された感想ですけどね。欲をいうと真綾のコーラスに音源の声まで被せない方が嬉しかった。ラストはワルシャワフィルの2度目の出番。というかここまで合計で5分くらいしか演奏してないw

と、ここまでが本編。アンコール突入まではそんなに間が無く、アンコールコールに悩まされることも無かったので良かった良かった。

En1.Yo pumpkin head

エンドステージに現れた菅野よう子とシートベルツホーン隊、挙句にバニーさんまでが花道を行進してセンターステージへ向かう映画本編まんまのお祭り騒ぎ。俺はこの曲の時が一番楽しくてニコニコしながら体を弾ませてたと思う。この曲をじっと大人しく聴ける人が居たら逆に尊敬するね俺は。スクリーンにはかぼちゃが映ってた気がする。

En2.Tank!

本編の1曲目も十分にありえると思ったんだけどこんな位置だった。待たされただけあってイントロのあのフレーズの後は、しばらく歓声がやまなかった。そして俺は興奮のあまり『3,2,1,let's jam』言うの忘れてた。Timおじさんのタナソニ最大の魅せ場は、ライブ前のビデオコメンタリーだったんじゃなかろうか。
やはり圧巻だったのはラストの本田雅人によるサックスのソロプレイ。1分近く音を殆ど途切れさせずにサックスを吹き続けてた。最後の方はまだ続くんかい、ってノリになってた気がする。シートベルツの看板ともいえるこの曲を生で聴けたことは死ぬまで自慢するつもり。

En3.オーケストラメドレー

  1. ESCAFLOWNE
  2. White Falcon
  3. Flying Dragon
  4. high spirit
  5. DANCE OF CURSE
  6. shiro, long tail's
  7. DOG FIGHT
  8. ESCAFLOWNE
  9. THE STORY OF ESCAFLOWNE ~END TITLE

出演者のギャラ配分とか無粋なこと考えると、文句なしにトップだろうワルシャワフィルの出番が少なすぎてソワソワしてたけどアンコールでついにフル稼働。オケ成分の高いエスカを中心に∀ガンダム、狼雨、マクプラのナンバーを次々と披露してくれました。『DANCE OF COURSE』では芸大コーラスも大活躍。全話みて予習した∀の『White Falcon』は聴くだけで気持ちが奮いあがるよう。
自分の席からギリギリ指揮をする菅野よう子が見えたのだけれど、あんな小さくみえる人がこれだけの曲を作り、これだけ多くの人の心を動かしてるんだなと改めて尊敬する一方で、この会場に居る誰よりも菅野よう子が楽しんでいるように見えて、さらに幸せな気持ちにさせてもらいました。息が切れるくらい全力で、裸足のまま指揮をするのもこの人くらいだろうさ。

En4.SMS小隊の歌

ワルシャワフィルの無駄遣いとかいうネタにもされてるけど、歌詞の意味さえ知らなければ、王道な曲調だし何の問題もないと思うんだ。再びシートベルツのメンバーが現れてセンターステージへ集合。

MC

息が上がりつつ『菅野よう子でした』『平日なのにこんなにきやがって』と相変わらず破壊力高い例の声で話す菅野さん。ワルシャワフィルにもポーランド語と思しき言葉で感謝のメッセージを伝えてました。何ヶ国語喋れるんだろう…
まめぐに繋いでおいてとお願いしてアコーディオンを装着。極一部の人だけがもしやと思ったかもしれませんが、もしやのままでした。学祭ライブ行きたかったなぁ

En5.アナタノオト

マクF道館公演のラストみたく、シートベルツ全員でステージを練り歩きつつ、ギター・アコーディオン・太鼓?のシンプルな音構成。『ドクン*3』の部分をみんなで合唱。途中から歌う代わりにグッズのヒヨコちゃんを鳴らすという傍目にはシュールな音と光景が展開されてました。でも、それが無いとマクFの色が強すぎた気もするのである意味正解かも。菅野さん以外はここでお別れ。

En6.End title ノスタルジー

ピアノソロと再びワルシャワオケの指揮。1曲中に両方あるんで、途中で花道をエンドステージに再び走っていって指揮をとる菅野さん。∀の劇場版見てないんだけど本編での次回予告のフレーズが流れたのは覚えてる。

En7.MOON

指揮台に登る1人の男性。それと入れ替わりにエンドステージのスタンドマイクの前に立つ菅野よう子ワルシャワフィルによってMOONのイントロが奏でられると、会場全体が息を呑むのが伝わってきた。何語でもないけど耳心地の良い最初のフレーズを聴いた時、会場に湧き上がった歓声には様々な想いが含まれていたと思う。
それなりに菅野よう子の音楽を聴いてきた人にとっては、ガブの素性は暗黙の了解みたいなものがあっただろうし、その意味でのサプライズはそこまで無かったと思う。でも、菅野さんが人前で歌うことを決めたことに俺は心の底から驚いた。これ以上のサプライズは有り得なかったと思う。
ピアノを弾いて、花道走って、全身使って指揮をとった直後だったんで、息が上がり声は震えていたけれど、2コーラス目に入るころには落ち着いて歌ってました。サビの『ララルー』のとことか綺麗なうえに、それなりの声量を備えていたんで驚きました。SBCだともう少し儚げだったんで。
菅野さんの声は地声のアニメ声が有名だけど、自分の歌声をきちんと把握したうで様々な曲を書いてるし、幼く聴こえるけど説得力というか訴えるものがある稀有な歌声だと思ってます。このお祭りのラストに相応しい1曲だったと思います。

1万7千人のお客さんそれぞれに、菅野よう子や菅野さんの作品への接し方があり、万人が納得するようなものに仕上げるのはこの規模では正直不可能だと思います。各作品のみのファンや、各演者のみのファン、他にも色々な人がいたでしょう。かくいう私もエスカ童貞でね。ってこのネタも通じない人いっぱい居るだろうし。

でも、このファン層の広さが全て菅野さんの仕事の広さから来るものであり、『菅野よう子』のお祭りとして素直に素晴らしいものだったというのが自分の総論です。個別に考えれば、特に真綾に関しては好きな分だけ色々と突っ込みたいこともあるけど、七夕の夜の3時間は、菅野よう子の名と共に一生忘れえぬ思い出となりました。

ということで、長ったらしい割に内容の薄い、レポというよりは感想文みたいなものを書き連ねてきました。多くの著名人が見にきてたらしいし、こぼれ話をあげていけばキリがないんで控えておきます。一応当日twitterにpostした内容を全部まとめて記事にしておいたんで、興味ある人はどうぞ。内容は殆どこのレポと被ってると思いますけど。

それではまた22世紀に会いましょう。最後まで読んでいただいた方、お疲れ様でした&有難うございました。