新アルバム『You can't catch me』雑感
昨日の0時に、全ての楽曲のタイトルが出揃ったので、2年前の『かぜよみ』の時みたく思うままに少し書いてみよう。試聴音源も無い段階なので妄想9割です。
とりあえず、発表された順に全12曲をリストアップしてみる。区切り線は発表タイミング。
・「美しい人」 “遣唐使船再現プロジェクト”テーマソング
lyrics:坂本真綾 music:菅野よう子 sound produced by 菅野よう子・「ムーンライト(または“きみが眠るための音楽”)」
lyrics:坂本真綾 music:堀込高樹 sound produced by 冨田恵一・「eternal return」
lyrics:坂本真綾 music:末光 篤 sound produced by 末光 篤・「キミノセイ」
lyrics & music:渡辺健二 sound produced by スネオヘアー・「ゼロとイチ」
lyrics & music:常田真太郎 sound produced by 石成正人・「ミライ地図」
lyrics & music:桜井秀俊 strings arrangement:桜井秀俊&村山達哉
sound produced by 桜井秀俊・「stand up, girls!」
lyrics:坂本真綾 music:鈴木祥子 horn arrangement:山本拓夫
sound produced by :鈴木祥子・「みずうみ」
lyrics:坂本真綾 music:かの香織 sound produced by :かの香織・「トピア」
lyrics:坂本真綾 music:矢吹香那 sound produced by :河野 伸・「秘密」
lyrics:坂本真綾 music:柴田 淳 sound produced by 渡辺善太郎・「DOWN TOWN」
lyrics:伊藤銀次 music:山下達郎 sound produced by 服部隆之・「手紙」
lyrics:坂本真綾 music:北川勝利 sound produced by 北川勝利
全12曲中で既発表曲が2つに留まったのは個人的には嬉しい点。欲を言えばカバーの『DOWN TOWN』も抜いて欲しかったけれど、曲調からすれば「かぜよみ」の時の『トライアングラー』程は浮かないかなとも思う。フルアルバムで11曲だとちょっと寂しいしね。
まずはアルバムのタイトル『You can't catch me』に関して。3月のライブツアーのタイトルとして先に認識してたせいか、ライブ映えするアップテンポなナンバーが多いことを表してるのかなーと思ってた。You=リスナー、me=真綾という単純な当て嵌めからも、突っ走る真綾の姿やリズムのしっかりした曲を連想しやすいし。
けれど、この曲タイトルとミュージシャンのラインナップを見ると、少しその線も怪しくなってきたかなぁ。「ムーンライト(または“きみが眠るための音楽”)」、「みずうみ」、「秘密」辺りは、割と穏やかなナンバーになりそう。「GNS」、「マジックナンバー」とアップテンポ続きできた北川さんの「手紙」も、このタイトルだと甘ったるいまでのバラードの気がしないでもない。「美しい人」は言わずもがな。
となると、何をもって『You can't catch me』なのかだけれど、アルバム全体を通しての脈絡の無さとか、捉えどころの無さを指して『掴まえられるもんなら掴まえてごらん』と言ってるんじゃないか、みたいなとこしか正直なとこ思いつかない。良く言えば楽曲の多様性なのだけれど、『かぜよみ』での風通しの良いアルバムというのと被るしなー
楽曲の多様性に関連してちょっと面白いのが、2番目に発表された3曲「キミノセイ」、「ゼロとイチ」、「ミライ地図」が非真綾作詞なこと。邦楽の男性アーティストにサウンドだけじゃなくて歌詞も委ねたというのは、「DOWN TOWN」のインタビューでよく言葉にしてた、一歌い手として音楽に関わるというスタンスを推し進めてみたのかな。ただ、活動初期のボーカリストとしてのみ参加の時は、作詞作曲が固定されてたというのもあるし、期待半分不安半分というのが本音。
ついでにアルバムのリードトラック?メインチューン?も予想してみよう。とりあえず本人作詞で、曲のタイトルが平凡過ぎないという条件にすると、もう相当に絞られてしまう… 個人的には「eternal return」か「トピア」が怪しいかな。ただ、「eternal return」だと厨二成分がなぁ… でも、永劫回帰をネタにした生の賛歌は「everywhere」からの流れを汲んでるとも言えるしそっちで。1曲だけ引っ張られて発表された「手紙」も十分にありえるんだけどね。手紙は発売日未定のエッセイ集「from everywhere」の方でもキーになってるし。
なんか無理して書いてみたけれど、やっぱり『かぜよみ』の時よりは書くこと無かった。また、試聴音源とかが出始めたら思うこと考えることもあるかもね。おしまい
あ、こちらの3月30日の中野のライブチケットと、そちらの12月22日の武道館のマクロスFのチケットを交換してくれる人を募集しておきます。