坂本真綾 プレミアムイベント

2月13日に府中の森芸術劇場・ウィーンホールであった、『マジックナンバー』の購入者イベントに潜入してきたので軽くレポを残しておこうかと。割と辛口。
開始前に@fyoshihitoと渋谷で落ち合って2時間弱カラオケをしたのだけど、流石mixiの真綾カラオケOFFの常連だけあって、素敵な歌声とハイトーンボイスでした。覚えてる限りで曲を羅列すると、

パイロット、30 minutes〜、マジックナンバートライアングラーアルカロイド、オレンジ色とゆびきり、指輪、cloud9、走る、ストロボの空、さよならメモリーズ光の旋律、synchronicity、progressive、ポケットを空にして

辺りだったはず。男性vo曲が1個もないね、不思議!

閑話休題。20時手前に会場に到着。扉入って直ぐの広いロビーに50人ずつ10列の待機列が出来てました。目算だと男女比は半々か4.5:5.5で女性のが多かったかもしれない程。スラっとした着物姿の麗人から、俺みたいなのまで幅広い客層は相変わらずといったとこ。例によって開場が15分ほど遅れるのはスタッフがイベント慣れしてないからなのか。助かったけれどね。
招待ハガキと引き換えに"坂本真綾からの合図があるまで開封しないでね"という趣旨が印字されてる封筒を受け取り、ウィーンホール内へ。
http://www.fuchu-cpf.or.jp/theater/sisetsu/vienna/index.html
上記サイトの写真だと横に広く見えるけれど、恐らくホールの最後尾から撮影してるからで、実際はこじんまりと縦に長いホールといったイメージ。100番台後半だったので見晴らしと音響を考えて、前から2つ目のブロックの最前列通路際に着席。この選択が若しかしたら失敗だったのかもしれない。
スピーカーが向いてる方向の正面だったので、どの曲でも音量の大きさが気になって辛かった。500人キャパのホールであそこまで音量大きい必要あったのかと未だに疑問。最後列だとアレで丁度よかったりしたのかね…。ボーカル・ピアノともに音にかなり残響感があったので、聴覚と視覚との間にかなり乖離があった。VoとPfの音量バランスもアレだったし、個人的にはPAはイマイチと言わざるを得ない。
ステージ上は予告どおりに下手側にグランドピアノがあるだけのシンプルな構成。瀟洒なジャケットスタイルの河野伸さんが袖から出てきた時も静まり返ってる地蔵の皆さん。誰かも呟いてたけれど、あそこで拍手できなかったのは悔やまれた。続けて、白のノースリーブに、赤のバラの花びらみたいな広がりかたをしたミニスカート、『マジックナンバー』ジャケットのパンストみたいな蛍光ブルーのヒールを履いた真綾が登場。靴を確認したのは最後の退場時なんだけどあまりの派手さにビックリした。とても的確な絵を@penguin_bouchanがイベント直後に描いていらしたので転載させてもらいます
たぶんこんなだった真綾の衣装
この方はイベント全体も1枚絵で綺麗に纏めていらっしゃって、その才能とセンスが羨ましい限り。では本編

01 うちゅうひこうしのうた

坂本真綾のライブの特徴といえば?そう、歌詞間違い、大正解。そろそろFAQ若しくはテンプレ入りでいいと思う。
お馴染みのしっとりとしたピアノイントロで曲が始まり、最近googleのCMでも変換候補にチラッと挙がってて話題になったこれを選んできたかと思うや否や、『麦わら〜』から数フレーズ完全に歌詞が飛ぶ真綾。会場は半分大喜びで拍手してたりしましたけどね、個人的には苦笑い。後のMCで静か過ぎる会場に逆に戸惑ったと笑いとってたけどさ。
2番以降は持ち直して、CD音源だと囁きに近いようなサビラストの歌い方も、ライブ仕様で艶やかに歌い上げてました。

02 Tシャツ

ライブでやるのは凄く久しぶりというMCを受けて、特徴的なピアノでの低音コードが始まると、曲に気づいた人が息を呑むのが伝わってきた気がする。自分もLucyの中で一番好きな曲だし、ライブで聴くのは初めてだったから期待も高まったのだけど…
正直に言うと、ピアノ1本でのアレンジならば、もう少し捻りが欲しいと思った。CDでも確かにピアノは強いのだけれど、マニピュレーターやギター、ベースも良い仕事をしていて、それにボーカルの絶妙なミキシングバランスがあることで魅力ある楽曲に仕上がっているんだと個人的には思っている。
確かにピアノはCD通り低音を刻んでたのだけれど、ベース音+節ごとの装飾音ではなくて、常に和音が鳴り響いてるせいで、全体的に重苦しい印象を受けた。それと淡々と刻まれるコードのせいで、拍子が取るのが難しかったからなのかは分からないけれど、1コーラス目の2度目のAメロの真綾の入りが1拍早くなり、強引に修正する羽目になってしまっていた。ここらが残念だった点。
昔の曲を今の真綾が歌ってるのを聞く時によく感じるのは、高音が楽に出るようになったなーというもので、今回の『Tシャツ』で言えばサビの『降りそそぐ』のriの音をriiくらいで発音し、高音を気持ち伸ばす余裕があったりした点なのだけど、それでもFCイベの『ストロボの空』や『孤独』程に楽々とではなかったので難しい曲なんだなと再認識。

03 プラリネ

前の曲からノンストップだったけれど、イントロにかなりアレンジが入ってたので、歌い出し直前までタイトルが判らなかった。ある意味で真綾からのバレンタインプレゼント曲だったのかな。甘々な歌詞が妙に心に刺さったのも、きっとそんな日だったからに違いない。『好きな色や 好きな色や』と2回歌ったのはご愛嬌。
ずっと一人の女性に恋をし続けていた、『Tシャツ』を作詞する時にモチーフになった男友達が居るそうで、つい最近その男友達がその女性と結婚式を挙げられたらしく、そのキャンドルサービス時にこの『プラリネ』をBGMとして使ってもらったなんて素敵なエピソードも披露してました。真綾もそろそろ結婚かね。

04 everywhere

初めて聴く曲を強く記憶に残すのは難しいのだけれど、『ふるさとはeverywhere』という歌詞があったことは今も覚えている。『カザミドリ』歌っていた『帰る場所』をふるさとと捉えての歌詞だった気がする。会場ではピアノアレンジだったけれど、CDでは去年のFCイベントメンバーでの構成らしい。来週のラジオで初OAらしいので、そっちも楽しみにしておこう。
初の作曲挑戦となったのだけれども、エレピを買って練習初めてからフレーズがちょこちょこと浮かぶことはあったらしくて、ヨーロッパ旅行で泊まった家にあったピアノを触ってる時に浮かんだフレーズを、持ってた録音機材で録っておいたそうな。多分、来週のラジオで詳しく語られるから詳細は略すけど、メインテーマは生の賛歌とでも言うんだろうか。満たされてるなぁという感じだけど、ハングリーな方が表現者としては面白いよね。

everywhereの前のMCの時に、入場時に配られた封筒の中身がベスト盤の収録曲のリストであることが明かされて、いっせーので開封となった。個人的には例の企画がようやく終わらせられると安堵の思いもあったけれど、予想という名の願望が割と外れててショック受けてた気がする。今、冷静に見てみればとても無難なラインナップだと思うけれどもね。
てことで、かなり辛口なコメントが多いレポもどきでした。でも、嬉しかったし、楽しかったんだぜ。本当にありがとう。誰にとは言わないけれど。