FROG PRESENTS "Royal Warrant"@高円寺HIGH

9月の代官山UNIT以来のFROGのライブに行ってきたんで軽くレポ。以下、悪文ご容赦。会場の高円寺HIGHは初利用。120人も入れば満員感のある小さなハコだったけれど、PA良かったし清潔感あって割と気に入った。FROGが主催で3バンド合同だったけれど、初見だった残りの2つのバンドも相当楽しめたので、全体としての満足度は凄く高かったです。
1番手のNUDGE`EM ALLはギターポップな感じの男性ボーカルバンドで、ボーカル兼ギターの坂木誠さんはSCOT GOES FORのギターも担当してる方だというのを後で知った。この時は中央後ろの物販テーブル付近で聴いていたのだけど、PAバランスが絶妙で各楽器とボーカルの音がきっちり聞き分けられる上に、音量も程よくでかくて、自分はライブハウスに居るんだなぁとシミジミ実感できたのが個人的に良かった。楽曲も初めて聴くのに楽しくノレる感じで、ちょっと奥田民夫の声質を思わせるボーカルも泥臭く安定してたのが好印象。調べたら相当長いことやってるバンドさんみたい。納得。
合間の舞台セッティング中にドリンクカウンターの傍で@reppetsと喋ってたら、沖井さんがそこらへんを歩いてて、知り合いらしき人と挨拶をしてたのにビックリした。他の方も呟いてたから目立ってたとはいえ、さり気無く主役が客席をうろついてるのは困るけれど嬉しいw

2組目のMatERiAL boYsは5人構成で、ボーカルのnariさんがサックスを抱え、ボコーダーマイクも脇にセットする芸達者ぶり。仕事終わりで駆けつけたお客さんも増えてきたので、ステージから一番離れたところにあるドリンクカウンター脇で見てたけど、ska系や金管のノリがいい音楽は大好物なので、もっと前に行けよと周囲に思われただろう程度に盛り上がってました。ボーカルマイクがちと弱かったのが残念。MCで後に控えたFROGにトラブルがあったみたいな匂いを漂わせてたので、また沖井さんが忘れ物でもしたのかと訝しんでいたけど、予定してた曲を演奏し終わったらそのまま舞台袖へ。

いよいよFROGの番だと思い、たまにはってことでPAバランスとか無視して沖井さんの定位置正面へ移動。競争が激しくなかったので、ほんの1,2m先にベースがあるようなポジションをゲット。沖井さん、青野さん、ミツさん、新井さん、GENさんらが楽器の準備をしてる様子もばっちり見れた。そして、誰か足りない気がするのは気のせいではなかった。
客席の照明が落ち現れたのは沖井さん、新井さん、GENさん、坂木さんの4名。始まった演奏を聴きながらFROGの新曲は新井さんがボーカルなのかーとか普通に思ってました。まさかこれが平均年齢ほぼ40の超大型新人SCOT GOES FORだったとは!!!今月6日のライブに行けなかったのでちっとも気づかなかった。確かに全体的に無骨なサウンドで、沖井さんのベースも割とメロディとしてはおとなしい、所謂ベースだなぁという仕事ぶりだったんだけどさ。
そして曲間のMCでネタ晴らし。FROGには欠かせないキーボードの坂さんが前の現場での仕事が長引いて、遅刻して現在ハコに向かってる最中だとのこと。MatERiAL boYsのnariさんがやたらソワソワしたMCだったのは、間を繋いでおいてみたいなことを言われたからだったんでしょう。でも、自分にとってはSCOT GOES FORの演奏は2曲とはいえとても嬉しいサプライズでした。やる予定が無かったから全然練習してなかったけど、案外どうにかなるもんだねと笑い飛ばして『Seventeen』を演奏して颯爽と引き返していきました。

ということで、ついにFROGの出番。スタートは21時を過ぎてたと思う。ずっと沖井さんのベースプレイに見とれていたから、細かい所はあんま覚えてないw 左手の小指が俺の親指並に太くて、コード奏法の時とか弦をネックにガッシリ押さえつけてびくともしない様に惚れたりしてました。音響的には左上部のスピーカーの影響が強くてボーカルが聴きづらかったり、ミツさんのギターはかなり見づらかったり、ステージとの角度の関係でずっと首を上に傾けていて首が疲れたりと困った点もあったけれど、目と鼻の先で沖井さんのベースプレイを見れたのは幸せなひと時でした。チョッパーの縦連(音ゲー脳)の安定具合とか半端ないね。親指痛くなったとかMCで泣き入ってたけどw 
残りはセトリに沿って覚えてるところだけコメント付け足してレポ終わります。次回のライブも確定してるんで、その時は新曲聴けるといいな。
01 Night of the Long Knives
02 Greedy

序盤のラインナップはほぼ前回と同じ。坂さんが遅刻してなかったら、2曲ぐらいFROGが多かったと仮定すれば、ライブ全体の構成も殆ど一緒という説もある。早々にメンバー紹介をしたのだけど、坂さんがタクシーの中からライブハウスに電話を入れたら、ハコのスタッフの人に今2曲目を演奏してますよと説明されて、『沖井君とは長いことやってきたけど、そういう選択肢もあるよね』とひとりごちたというコメントで会場は笑いに包まれてた。年季も味もあるバンドマン達に乾杯。

03 Metamorphosis

イントロのGENちゃんドラムが激しくて、それだけで曲の印象が結構違ってくるんだなとビックリした。

04 Moustache and Beard

逆に、前回に比べてイントロのチョップはおとなしくなってた。

05 Here Comes The Sun
06 時代遅れの男

新井さんの時代遅れの男もすっかり馴染んできた。それにしても今年で40とは見えない爽やかな顔なのに声は渋いロック。ずるい、もとい羨ましい。GENちゃんとセッションするようにベースを弾いたりと、体が後ろに下がることが多い沖井さんだけど、コーラスの瞬間だけマイク前にニョキッと出てくる姿は微笑ましい。

07 DIVER
08 聖者の日々
09 Amphibian Ark

本編最後がこの曲っていうのも固まってきたのかな。ファンクな感じのギターフレーズが所々に挟まれるのが心地よい。イントロの青野さんの『lalala』はなんであそこまでシンプルなのに美しいのか。本当に素敵な声質だと思う。

10 Peace in Our Town

アンコール1曲目は沖井さん曰く『青野さんの美声を堪能しようコーナー』。ジャジーなアレンジで、GENちゃんのドラムの叩き方が見てて楽しい。

11 Talking To A Brick-wall
12 Gangsters

ここも定番の流れになるのか、ノンストップで駆け抜ける。『Brick-wall』はオーディエンスがコール挟んでも楽しそう。

ということで、FROG PRESENTS "Royal Warrant"のレポでした。沖井さんと旧知の人たちが参加したイベントだったというのもあり、MC中に2Fの関係者席からコメントが飛んでたりと終始アットホームな雰囲気で、音楽的にも調和の取れた3バンドだったと思います。これでDOOR3kはかなりお得だった。Tシャツや缶バッジのグッズも作ったことだし、第2回の開催を楽しみにしつつ筆を置きたいと思います。参加した人、読んだ人、お疲れ様でした。