墓まで持っていきたいCD5枚

第17回、今回のテーマは『墓まで持っていきたいCD5枚』
お題は @kirichang から貰いました。さんきゅ
さらっと5枚書けたら、これほど楽なエントリーもないのだけれど、残念ながら難産というか死産だったんで、これから書くのは反省文かもしれない。敗軍の将、兵を語る、とも言う。
無人島に3つ持っていくならとか、墓まで持っていきたいとか、対象への愛の深さを表現するのによく使われる言い回しだけれど、割と真剣に墓までもっていくことを想像しながら考えてみた。自分がそこまで生きられる自信はサラサラないが、とりあえず一般的な日本人の男性の平均寿命であるところの80歳をターゲットにしてみる。その年齢になっても、積極的とは言わずとも、昔に想いを馳せて偶には手に取る音楽が何かと考えると、重要なのは音楽性と、自分の人生との関わり具合なんじゃないかと思う。
死ぬ間際に人生を振り返ってみた時、それなりな意味を見出す音楽だと思えるのは、今の時点では、坂本真綾クラシック音楽だけというのが正直な所だ。もし、今回のお題が墓まで持っていきたいCD1枚だったら、坂本真綾の『hotch potch』を挙げたと思う。この1枚に関しては割とスンナリ思い浮かんだ。クラシックは自分でCDを買って聴いたりしてるわけじゃないから、明確に1枚を挙げることは出来なかったりする。
そんなメンドイことを考えずに、手持ちのCDで上から好きなのを5枚挙げろと言われたら、それはそれで別の答えが出るのかもしれないけれど、今回はお題に意地で乗っかってみることにしたのだ。墓に入れるということは、そういうことだと思うから。そりゃ無限にスペースがあるなら、手元にあるもの全部突っ込んでもいいけれども、5枚という限定には暗に墓は有限だという意味も含んでるのだろうし。
あと、タイトルには書かなかったが、アーティスト1組に付き1枚という縛りがあったので、これも非常に悩ましい点だった。坂本真綾で『hotch potch』というアルバムを挙げたのは、今では聴く機会が減ってきてるとはいえ出会いの1枚であり、一番思い入れが深いからである。渋谷のレコファンに定期的に通って、中古の棚を捲りまくってようやく見つけた初回限定盤だというのもあるし、『パイロット』や『CALL YOUR NAME』といった1,2を争うくらいに好きな曲が収録されてるというのもある。逆に言えば、それだけの理由がないと、好きなアーティストの中から1枚のアルバムを選び出すというのは難しい。好きなアーティストの作品は割と満遍なく聴くし、合わなくなったら途中で離れてしまう性質だから。
もし今回のお題が5枚のCDではなく5人のアーティストだったりすれば、少しは柔軟に選べたかもしれない。沖井礼二は間違いなく入るし、菅野よう子もかなり良い線いったと思う。逆にCD1枚に限定されることによって候補に入る『十九色』や『MG4』みたいなのもあるけれど、墓までと言われると断言できない感じだ。
ということで、今回のお題は回答できなかった。また角度を変えて、いつかチャレンジしてみたいトピックではあるのだけれどね。お終い
SWfTAの記録30:18