SCOTT GOES FOR 1st TOUR FINAL "緊急2時間特別スペシャル生ライブ"@高円寺HIGH

2月18日の高円寺HIGHを皮切りにスタートしたSCOTT GOES FOR 1stツアーのファイナルが、6月23日に同じく高円寺HIGHであったので行ってきた。前回のメモが余りに酷かったので、もう少しまともに書けるように頑張る予定(3000+500)

いつもの

e+でチケットを買ったら番号もそこまで良くなかったので、ノンビリと開場から15分遅れで現地に着いたら、既に客の収容が終わっていた。地下のステージフロアに下りてみると、まだ40人くらいしか居なくて、このままだと寂しいなーと思ってたけど、なんだかんだで開演する頃には、フロア満員に近いお客さんが居たので一安心。相変わらず女性比率高し。
中央後方に陣取ったのだけれど、上手が女性のグループ客の雑談で賑やかなのに対して、下手が静かーなお一人様が多かったのが印象深かった。開演前にBGMとして流れていたのが男性ボーカルのオペラっぽかったのは誰の趣味なんだろう。あと、2Fの関係者席にたぶんKYURさんが来てた。

本編

セトリを書き並べられないので、適当に大まかな流れを書きつつというスタイルにしてみる。

まずはSCOTT GOES FORの王道なライブパート。『seventeen』から『Take Enough Time』というアルバム冒頭の流れを忠実になぞるのだけれど、ここのところずっと小さなハコのアコースティックイベントが続いてたので、全身にビリビリ伝わってくる音の塊にビックリしてしまった。なんていったってドラムの1つ1つが刺さる刺さる。クラブでバスドラを腹で味わうのに近い、鼓膜じゃなくて体全体で受け止める感覚。音楽って幅広いなーとか改めて思ってしまった。
あと、沖井さんが曲間に絶叫してたのが「ハロー東京、ハロー東京」だということに気づいた。twitterで沖井さんが散々呟いてた文面だけれど、もっと明瞭に聴き取れる棒読み的なのをイメージしてたので、文字表現って面白いなーと思った。
SCOTTは今回が初のワンマンライブだったのだけれど、まだアルバム1枚しか出してなくて、しかもそのアルバムは全部通しても40分しかないわけだ。一体どうすれば2時間もあるスペシャルライブ枠を消化できるのかといえば、まぁ沖井さんに喋らせるしかないわけですよね。そりゃ予想はしてたけれどさ!4ヶ月に及ぶツアーのエピソードは面白いのが多いんだけれど、最初にステージ袖に引っ込むまでの時間の半分はMCだった気がする。思っちゃった事は全部言わないと気がすまない沖井さんのスタイルのお陰(せい)なんだろうな。とはいえ、今回は坂木さんも面白いトークがかなり多かったので、前回よりもバランスは良かった。ただ、新井さんが少し不憫になるw

2時間のスペシャルライブのはずなのに、1時間ちょい過ぎた辺りでアルバム収録曲は大体やりつくし、ライブの締めでお馴染み『Crazy Lazy Summer』を演奏してメンバーが袖に引っ込んでしまった時は、このボリュームでワンマンやるんすかーと思ったのだけれど、そこらは彼らの手のひらで踊らされていたようだ。アンコールに応えて出てきたはずのSCOTTの面々は、青のジーンズに黒の革ジャンにサングラスという、どこぞにタイムスリップしたかのような衣装に身を包んでいた。3年ぶりに復活を果たした彼らこそが、SCOTTの父であり母である、瀬戸内から来た伝説のコピバン『1970s』なのだ。詳細は各自でググってくれ。
彼らが演奏するのは当然1970年代の楽曲なんで、自分が知ってたのは『I fought the law』とか、Cymbalsでもカバーしてた『stupid girl』くらいのもの。しかも、折角時間を掛けて着込んできた革ジャンは暑くて動きづらいからと1曲で脱ぎ捨てるわ、沖井さんは胡散臭い広島弁の怪しいキャラでMCを展開するわと、3年ぶりの活動としてはネタに走り気味だったけれど、彼らの音楽的なルーツを知れるのは嬉しかったし、何より演奏してる人たちが楽しそうなのはいいことだ。
さらに、各メンバーがそれぞれ所属しているユニットの曲をSCOTTがカバーするという、2月18日の高円寺HIGHを思い起こさせるコーナーもあった。RON RON CLOUとNUDGE'EM ALLパートは坂木さんと新井さんがメインボーカルをチェンジして歌い、FROGからは『時代遅れの男』をカバーしたのだけれど、続けて演奏されたのがまさかの『怒れる小さな茶色い犬』というビッグサプライズ。10年来のCymbalsファンとしてはそりゃ滾りますわ。新井さんのボーカルに合わせて原曲からはキーが違ってたのだけれど、FROGの『Greedy』とアウトロのギターフレーズが同じになってて、ちょっと新鮮な沖井節の発見だった。
そして、最後は渋谷系ドラマーGENちゃんが実は叩いてた曲ということで、「ヘイ ヘイ ヘイ ツーーカーーズ」で特定の年代の人には凄くお馴染みの『ツーカーズのテーマ』で美麗な3世コーラスを響かせて、1970sのステージは幕を閉じたのだった。また3年後に会えるのが楽しみだけれど、そん時は沖井さん46歳らしいぜ。四捨五入で50のベーシストとかカッコイイにも程がある。

さて、今度こそSCOTTのアンコールをやって終わりかと思いきや、衣装変えの時間を有効活用する為にしては、かなりの労力が注がれてる、1st TOURのドキュメンタリー映像がスクリーンに映し出された。10分前後のボリュームながらメンバー一人一人に焦点を当てて、全国各地の会場の雰囲気をとてもよく伝えてくれる良いムービーだった。沖井>>>坂木>>>原>>>新井の尺であったことは言わずもがなである。会場によってはお客さんが半裸になってたりしてたので、対バン相手とかも含めて所変わればなんだなーと面白かった。
最後はTシャツに半パンというラフなスタイルで皆さん登場。沖井さんはいつものカラフルなボーダーパンツだった。ツアータイトルに1stの文字を付けちゃった以上、2ndアルバムも作らなければならないよねと、小さな声で誓ってたSCOTTが披露してくれたのは新曲の『エイリアン(表記不明)』。Aメロからかなり疾走感溢れるドラムで、でもメロディやちょっとしたギターフレーズやコーラスは微かに切なさも帯びていて、1stアルバムのどの曲とも違った雰囲気の曲だった。
ラストはアメリカ国歌をまたいでの『Days of America』、『Arthur's Theme (Best That You Can』で2時間20分に及んだライブは終了。『Arthur's 〜』はラスト加速のライブ仕様で、リズム隊の2人が引き倒して叩き倒してる姿がカッコよくて燃えるね。ロックに年齢なんて関係ねーわ。

終わりに

てことで、前回よりは真面目にレポート書いたつもり。当日はustで全編に渡って生中継をしていたのだけれど、どうやら7月1日にその再放送があるらしいので、用事で見れなかったり今まで知らなかった人はこの機会にチェックしてみるといいんじゃなかろうか。MCなげーけれど、曲は本当にカッコイイんだぜ。1,2個つべを張っておこう。参加した人、読んだ人、お疲れ様でした。SCOTTの2ndの前にFROGの3rd頼むぜ沖井さん!!