中島愛 Unplugged Live@ヤクルトホール

TLにチケットを譲ってくださる人がいたので、アンプラグドなら敷居も低いかなと思って、初めてまめぐのソロイベントに参加してきた。素晴らしい内容だったので軽くレポ(5800)

いつもの

会場のヤクルトホールは初めての利用。
ヤクルトホール
新橋にあるヤクルト本社に隣接しているので絶好のロケーション。何より面白かったのは、重くて分厚い扉によって密閉された御馴染みのコンサートホールとは違って、チケットをもぐ所や物販があるスペースとステージスペースが同じ空間として続いてること。反響が独特すぎるからPAさんにとっては難しい箱なのかもしれないけれど、新鮮で面白かった。
固定の設備として中央に花道があるステージで、自分は上手前方の中央寄り通路際という素晴らしく良い席から見ることができた。ステージで歌ってるまめぐの表情を、双眼鏡なしでもつぶさに観察できるくらい近くて、後ろの席の会員さんに申し訳なくなっちゃうレベル。ステージ上は上手からギター、チェロ、バイオリン、キーボードの4人構成でボーカルの響きを損ねることもない程よい音数。

本編

まめぐはレモンイエローのワンピースに身を包み、ハイヒールの両足を僅かに前後にずらしてスラっと立ちながら歌ってたのが印象的。セトリ貼り付けて印象的な部分に感想を付け加え。

01.TRY UNITE! -Tatsumeg Duo-
02.Hello!
03.ジェリーフィッシュの告白
04.遠く君へ
05.星空
06.CALL ME
07.素直
08.Songbird
09.アナタノオト

お値段を考えると曲数はやや少なめなのだけれど、歌唱の質がとても高かったので満足した。お客さんは男性が多めで、声を出すのに抵抗が無い人が多かったのも真綾との比較で言うと新鮮。とはいえバラードとか大人しく聴いてるし、サイリュームに関してもまめぐが最初のMCで上手くコントロールしてたので、落ち着いて最初から最後まで歌声に集中できた。
TRY UNITE!』はRasmeg verのようなしっとりとピアノ1本でのアレンジ。『Hello!』からはバンドさんも4人揃って賑やかに。特に『Hello!』はお客さんとのコール&レスポンスが充実していて、去年のワンフェスで遠巻きに眺めた時とは印象が随分と変わってた。北川さんは上手い曲を書くなーと感心。
過半数の曲を初めてライブで聴いたのだけれど、そもそも曲自体を不勉強で知らなかったのが『遠く君へ』という異国迷路のクロワーゼの曲。ギターのアルペジオに載せて、少し哀愁の漂うメロディが素晴らしく美しくて、まめぐの歌声もファルセットの高い所から低い所まで満遍なく味わえた。この段階でまめぐの歌の上手さは本物なんだなと魅せられた。Flying Dogレーベルを支えるに相応しいとまで思ったもの。
次の『星空』のサビはファルセット続きの音域で、個人的にはもーちょいそこから下がってくれる方がまめぐの声の美味しいところを味わえるなーと感じた。ファルセットでもピッチコントロールは大丈夫だから安心して聴いてられるのだけれどね。あと、マイクに乗らない所でも口をパクパクさせて歌ってた仕草も可愛かった。
MCは楽曲に関する振り返りとかが多かったけれど、笑いを取るのも上手かったしこなれてるなーといった感じ。『CALL ME』と『Songbird』に関してはデビュー5年という歳月を感じさせて良かった。特に『Songbird』はこの日の楽曲のなかで1番聴き入ってしまったのもあって製作時のエピソードが美味しかった。マクロスの武道館公演でも聴いたことはあったのだけれど、あの時はあんまり音響が良くなかったのでCDに比べると劣るなーとか失礼なことを思ったのだけれど、菅野さんの曲はキャッチーだなと改めて感じ入ったのもあるし、それを完全に自分の歌にしてるまめぐの成長?みたいなのも感じた。
ここまでの8曲で余りにも満足してしまい、1時間ちょいで最後の曲ですって言われても心が穏やかだったので、全体の完成度が知れようってもんだ。最後は花道にも少し遠出して、割と色んな所で締めに使われてたドクンx3でお終い。終演後はお客さん全員とのハイタッチ会というアイドル風のイベントもあったけれど、スタッフが繋ぎのMCを頑張ってたのであんまり退屈せずに待てた。

おわりに

ずっと応援し続けてるFC民さんには色々な意見があるのかもだけれど、単なる女性ボーカル好きとしては十分にチケットの値段に見合った内容だった。マクロスの大きいコンサートやタナソニや、それこそ去年のラスマスのライブでもまめぐを見ておいて、今更こんなに惹き付けられるとは良い意味で予想外だった。何はともあれ、チケット譲っていただいたことに最大限の感謝をしつつレポはお終い。