初音ミクについて

何やら揉めてはいるけど、民放の地上波放送で紹介されるくらいまでメジャーになってるようです。定期的にニコ動のランキングをチェックしてるけど、自分はどうも食指が伸びずに関連動画はスルーしてました。が、坂本真綾の曲で盛り上がってるとなるとスルーしきれるもんでもなく、幾つか聴いてみました。
色々な雑誌から1文字ずつ切り取って貼り付けたステレオタイプの脅迫状みたいな作品が殆どだけど、能天気に聞き流したら機械音声であることに気づけないような作品もありました。ムーブメントになるのも納得です。
そして、一つの想像をしました。『初音ミク』が人が歌うのと区別が付かないレベルにまで到達したら、自分はその作品を素直に鑑賞できるのだろうか?と。ボーカロイド作品の一般的な評価基準は人間が歌うのに近いかどうかであり、その点からすれば人が歌うのと区別が付かない作品が最も素晴らしいと言えるはずです。でも、僕は、多分、その作品を気持ち悪いと思うでしょう。自分の主観なのに断言できないのが情けないけど、未だそのレベルの作品に遭遇してないんで憶測になっちゃうのはしゃーないね。
僕という人間のエゴなんでしょう。本当に極僅かでもいいから、生身の人間との違いが存在していないと、受け入れることは出来ない気がします。初音ミクは実在する声優の声をサンプルしそれを加工するソフトだけど、そのサンプル元の人間すら必要なくなるかもしれないわけです。人間の声と、0と1とが無差別な世界。あんまり心躍らないです。
とまぁ、最近見てる攻殻と、糞ブレイキンに程よく影響を受けてる脳みそからお届けしました。寝る。