FROG ADDICTION @代官山UNIT

ここ最近立て続けにインストアライブに行っていたFROGの、東名阪ツアーのファイナルに@reppetsと参加してきました。会場は初参加の代官山UNIT。地下深くにあるこじんまりとしたライブハウスでした。perfumeの1st DVDの『bitter』は原宿アストロホールだった、勘違いしてたわ @repeetsさーせん。
沖井さんの作る音楽とはCymbalsの『That's entertainment』くらいからの付き合いだから、もう10年弱になるのかな。今になっても、鼻に付かない程度にお洒落で、何となくワクワクさせてくれる曲を変わらずに作ってくれる沖井さんは、最も好きな音楽人の一人です。
ネタバレ意識する必要ないけど見易さ考えて
整理番号が若かったんで開場直前に現地に着いたら、表通り沿いに既に20人くらいが並んでました。1drink代支払って、ライブTシャツを買って、ロッカーにdrink引き換えバッヂごと仕舞いこむミスをしてから、地下3Fのステージがあるフロアに降りると、最前から3列くらいは人で埋まってたかな。目と鼻の先で沖井さんのベースを見たい層なんでしょね。その他の人は思い思いの場所で時間を潰してて、自分らも後ろの柵の近くでダラダラ過ごしてました。
19時過ぎるくらいまではフロアに合計100人も居ない雰囲気で、後ろでのんびり見てても良いねとか話してたのだけど、開演10分くらい前になると、仕事終わりの社会人が駆けつけたのか人が増えてきたんで、舞台上手の前から5列目辺りに陣取りました。終演間際はギュウギュウではないにしろ、フロアほぼ全体に人が居たから、結構な数のお客さんが来てた模様。密かにチケの売れ行きをチェックしてはヤキモキしてたんで、多くのお客さんが来てくれたのは1ファンながら嬉しい限りでした。
客層は男女比で言えば半々か、ちょっと男が多いかくらい。年齢は20前後から割とご年配までいたかも。特にFROGのステージが始まる直前には、演者のご家族と思わしき一団が上手の方にいらっしゃいました。

開演から1時間は一緒に東名阪を回ったLOTUS GUITARのステージ。最初はドラムとギターだけのシンプルな構成で、ギターのフレーズをライブサンプリング?したり、頻繁にエフェクターを切り替えてアコースティックとエレキを使い分けてたり、テルミンみたいな原理のエフェクターを利用したり、途中からベースの女性が加わったりしてました。1曲目で伊藤さんのバスドラ音に打ちのめされたのが、個人的には良いリハビリになったたかも。ボーカルマイクが埋もれ気味だったのが残念
FROGのステージが始まる前に、人数やバンド構成がかなり変わるため15分ほどかけて舞台の組み直し。ステージは上手手前からギターのミツさん、中央にボーカル兼シンセの青野さん、下手にベースで沖井さん。沖井さんの奥にキーボードの坂さんで、中央奥がドラムのGENちゃん。衣装で記憶に残ってるのは坂さんの真っ青なシャツと、沖井さん青野さんの帽子くらい。帽子が記憶に残ってる理由は後述。
1,2曲記憶が怪しいからmixiの方からセトリを拝借。間を置き過ぎて記憶が消えてるから本当に軽くコメント追加。
01 Night of the Long Knives

『EXAMPLE』の1曲目で、アルバムの始まりだから勝手に静かな曲という印象を持ってたけど、沖井さんのベースの暴れっぷりが凄まじい。改めてCD聴き直したらこっちでも思いっきり暴れてた。もっとちゃんと聴きましょう>>自分

02 Greedy

イントロのベースラインでフレットの移動が忙しそうだった。青野さんは楽器初挑戦だったらしいけど、楽しそうにシンセ弄ってました。

03 Metamorphosis

青野さんは大音量の中でライブは今回のツアーが初体験で、ご本人のblog曰く、ステージ上では自分の声がほとんど聴こえていない状態だったらしいけど、たっぷりリハで練習し、名阪でも経験を積んだ後だったからか、インストアライブの時と比べても遜色ないボーカルを披露してました。

04 Moustache and Beard

イントロでベースに右手を叩きつけるようにしてビートを刻む沖井さんのかっこよさに少しウットリ。インストアライブの時は不惑にもなったせいか、比較的落ち着いて演奏をしてる場面が多かったせいか(ギター壊したアレを除く)、久々にギラギラしてる沖井さんを見た気がする。

05 Here Comes The Sun

リードボーカル兼ギターとして新井仁さんが登場。ミツさんと青野さんの間に収まって、これでフルメンバー。元々が新井さんが歌うことを考えて曲を作ってたらしい。柔らかく爽やかな外見なのに、あの渋くてカッコイイ声は卑怯だと思う。ちなみにCDで歌声を聴いた時の俺の脳内イメージでは黒髪短髪で無骨な男の人でした。

06 時代遅れの男

新井さんのメインボーカルに、沖井さんと坂さんのダブルコーラス、更には青野さんも加わるためとても和気藹々と賑やかなナンバー。2コーラス目後半部分のドラムが大好き。

07 flow

多分この曲だったと思うけど、青野さんのエフェクトが強めにかけられたシンセから凄まじい低音を出てて、ズボンの布地がビリビリ震えてたw この曲で1度新井さんはステージ袖から戻る

08 Hungry Girl in summer

青野さんの美声を堪能できるコーナーとして、ボッサ風味の落ち着いたアレンジ。ミツさんのギターがいぶし銀。沖井さんのフォルセットでのコーラスはライブとは思えないほど綺麗に出てました。

09 Peace In Our Town

最近の沖井さんのMCネタの3割くらいを占めてるのが『君は歌ウマイよねー』という青野さん弄り。去年のEXAMPLEの発売時のインストアライブでは一切弄らなかったことを思い返せば素晴らしい進歩。沖井さんの方がある程度打ち解けられたんじゃなかろうかと邪推。この2曲が落ち着いたアレンジだったのがセトリ構成の妙だったかも。

10 聖者の日々

そんな青野さんの声を聴かせる為に書いた曲。個人的嗜好に基づいて勝手を言うならば、サビの1音目はドラムやギターピアノのコード音を排して、青野さんの声を楽しみたいな。入りが一番高い音だから、大音量の中で歌うのは難しいだろうけどね。Aメロが『Wingspan』に聴こえてくる程度には沖井病

11 DIVER

再び新井さんが登場。Cymbalsで言うと『LIAR・SADIST・COWARD』とか『Floatage』とか、仄暗くて疾走感のある曲が実は大好物で、この曲を生で聴けたのは相当嬉しかった。ここらへんから雰囲気に酔い始めて、自分の体の動きがコントロール利かなくなってた。

12 Amphibian Ark

これを本編ラストに持って来るのかーとちょっと意外に思った。イントロから青野さんの歌声が、慣れないライブで疲れた体に優しく染み渡る感じ。歌詞で窮状が訴えられてるのは蛙なのだけれど、FROGは沖井さんでもあるわけで、深読みするとちょっと面白い。

アンコール
13 Talking To A Brick-wall

アンコールの手拍子が凄まじい勢いで(テンポアップ→BPM半分)のループを繰り返してて個人的に感動。みんなライブTシャツに衣装替え。青野さんは帽子も新しい柄に変更し、沖井さんのストラップと揃えたと心憎いコメント。
青野さんも軽く煽りだし、客席も相当暖まっていて、手を振ったり跳ねたりする人がいっぱい。ライブの頭から最前中央で終始跳ねてた娘とかいたけど、どうゆう脚力してれば保つんだろう…

14 Gangsters

懐古厨みたいな言い方をするならばFROG版の『I'm a Believer』。でも、今のFROGが一番輝く1曲だと思う。間奏部の坂さんのピアノとか、ラストでGENちゃんのドラムと張り合って、ベースを弾き倒す沖井さんとか、見てて幸せな気分に。
ここだけの話、余りに激しくベースを弾きすぎて沖井さんの帽子が飛んでいった後で、あー沖井さんも40歳なんだなと思った。でもカッコイイからいいんだけどね。

と、こんな感じの約1時間30分のライブでした。
MCでは、話の方向性も見えないままに適当に進んでいく自らのMCを『ロバに乗っている』と形容する金言が飛び出たり、早くも3rdアルバムや次のライブに対する意気込みを語ったりしてました。表立ったライブ活動からは長らく遠ざかってた沖井さんが、ここまで精力的に次の展望を語ってくれるのはファンからすると嬉しい限り。バンドの雰囲気も良いみたいだし、青野さんはこれからもFROGでいっぱい歌ってくれそう。可愛らしい曲とかロック色強いのとか、色んな声も聴いてみたいな。3rdアルバムやワンマンツアーの開催を、今から心待ちにしています。1970sのライブを東京でもやるという噂もあるので、そっちも注目していこう。
といったとこで、今回の感想文は終わりです。読んでくれた方どーもでした。
書き忘れてた。挨拶をするときに胸に両手をやってお辞儀する沖井さんが、なんかlovelyだった。