Wonder Festival2012冬に行ってきた

2月12日の日曜日に、日本最大級のガレキの祭典であるWonder Festival(以下ワンフェス)に参加してきたので軽くメモ。世の中には器用な人がいっぱい居るんだなと思ったイベントでした。(2000)

会場は幕張メッセのホール1-8で、毎回4万人前後の参加者らしいです。IRCの友人達と4人で行ったのだけれど、全員ともに初参加で、ガレキ等に造詣が深いわけでもないので、開場から1時間経った11時に集合というゆとりのあるスケジュールでした。目当ての物を買うというよりは、お祭りの雰囲気を楽しんで、もし良いものが見つかったらそれをゲットしよう位の意気込みです。
最初は7ホールの島を1個ずつ見ていったのだけれど、このペースだと閉会時間になっても全部は見終わらないと気づいたので、中古商品の出張おもちゃ屋みたいなディーラーはスルー気味で、オリジナルのガレキを展示してるところを中心に見て回りました。キャラクターやアニメ作品に偏りがあって、ボカロとまどマギが多かったように感じたけれど、ワンフェス独特の当日版権システムとか、自分が知ってる対象は目に付きやすい現象とかが影響してるんでしょうね。
ワンフェスといえば切っても切り離せないのが写真で、まとめブログで見るような綺麗な写真はこういう人たちが撮ってるんだろなと思える、ストロボやレフ板までがゴテゴテのついた30cm四方のカメラを持ち歩いてる人とかが仰山居ました。あの会場にあったカメラを全部足せば1億円は軽く突破してると思います。自分はコンデジを持っていったのだけれど、メンドクさくなったので6枚くらいしか撮りませんでした。そんな中から1枚だけ記念に貼っておきます。てぃろ〜〜〜ん

レポに戻ります。7ホールを一通り見終わった辺りでコスプレの人たちが増えてきたので、休憩も兼ねて地べたに座りこみつつ見物してました。頭をすっぽり覆う被り物系が多いのがワンフェスの特徴ですね。あと、コミケとは違って長物の制限がないので、1メートルを超える剣を持ち歩いてる人とか居ました。ただ、カメラを持ってたり、カートを転がしてるアニメキャラのコスプレを見ちゃうと何とも表現しがたい感情を抱いてしまいます。
その後は身分証明書の提示が必要な18禁コーナーを見てから(後で言及)、一気に移動して企業ブースを見学してみました。各社が製作途中の新製品の展示してたり、トークショーなどのイベントをやってて、全体的にスペースにも余裕がありました。限定品目当ての人が集まる開場直後だと、ここらのスペースも修羅場なのでしょう。
企業ブースでは、この日のもう1つの目当てだった中島愛のライブステージに遭遇できました。目当てとか書きながらも時間を勘違いしてたので、歩いてたらイントロが流れ初めて軽くビックリ。30メートルくらいステージから離れてたけれど、ばっちり青ジャージを見ることが出来たし、輪廻のラグランジェのOPとEDを聴けて良かったです。「まるっ」より「はろー」のがお客さんも乗っかり易そうでした。最前の方ではサイリウム持って、掛け声かけてた集団も居ましたね。まめぐのファンなのか、作品のファンなのかは分かりませんが。
企業ブースでは500円のクジみたいなのを1回だけ回して、同行者のうち2人が大当たりで化物語の真宵や撫子を引き当ててるのを横目に、小さいヒナギクか何かを貰いました。ハヤテとか見てませんが多分釘キャラです。その後は、ディーラーの売り子さんが弄んでたのに心惹かれたレインボゥスティックを数本買って、遅めのお昼ご飯を食べ、2人が先に帰ったので残った2人で終了時間ギリギリまで456ホールをブラブラしてました。閉会ギリギリまで見るものがちゃんとあるのは良い事ですね。

ということで、ワンフェスの行動記録をツラツラと書き殴ってみましたけれど、個人的には自分の知らない世界を見れたのが何よりも楽しかったです。こういう系統の大型イベントはコミケしか行った事が無かったので、入場料が掛かったり、きっちり版権が管理されてたり、18禁コーナーが分離されててたり(といっても、別にそこまでエロ要素は高くない。コミケ3日目とかと比べれば健全の範疇に思えた)と、そんな基本的なことですら新鮮でした。
ワンフェスに参加して驚いたことは、同人ディーラーの作品の質が想像してたよりも遥かに高かったことです。もっと小学生の粘土細工みたいな、不細工だけれど微笑ましいものが多いかと思ってたのですけど、顔の作りこみが甘いとかパーツの色塗りが野暮ったいみたいなのは少々あれど、どれも出来が良いものばっかりでした。事前の想像というのは、コミケで見られるような絵媒体同人作品のイメージから専ら形成されてたんだけれども、ガレキというのは絵よりも気軽に始められない分だけ、高い気合とモチベを持った少数精鋭の人たちによって構成されているからなのかなと思いました。
それと関連してもう1点。まとめブログなどに掲載されている美麗なガレキの写真は、ディーラーさんの手によって組立も塗装も済んでいるものなので、非法人の一般ディーラーのガレキに関しては、現地で売っている3,000円くらいの商品は殆どが未組立・未塗装のものです。一般人があーいう美麗なガレキを手に入れようと思ったら、自分で組立と塗装のスキルを身につけるか、未塗装・未組立の数倍の値段の完成品を買う必要があります。こんなことは常識なのかも知れませんが、僕はそんなことすら知りませんでした。
写真や展示物を見て、いいなーカッコイイなーと思うのは簡単なんですけれど、そこから1歩進んでそれを所有しようとなった時、そこのステップの大きさは結構なもんなんじゃないかと思いました。ガレキを趣味としてる人は、完成品を買うよりも、自分で組立て塗り上げることに楽しみを見出してる人も少なくないんでしょう。自分は今後どういうスタンスでこのガレキと関わろうかと考えてみると、暫くは上手な人が撮った写真をWEBで眺めてる程度でいいのかもなーと思ったワンフェスでした。参加した人、読んだ人、お疲れ様でした。